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2014年08月03週
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東電福島の事故で明らかになっているのは、事故前も事故後も原子力発電所事業者というものが、放射性物質の環境への放出する場合、放出する全体量について誰からも、どこからも規制を受けない、更に放出する場合の法令基準と言われているものも、巡り巡って事業者の自己申告で済むことになっていることです。あるいは、申告すらしないで、放出している場合もあります。すべては、放射性物質の放出についての総量規制が存在しないからです。
現在、東電福島で“公然”と汚染水を環境中(海)に放出している一つが、壊れた原子炉の山側に掘られた井戸で、汲み上げた地下水をバイパスで海に放出する「地下水バイパス」と言われる施設からのものです。この地下水を汲み上げる一部の井戸水から、基準を超える放射性物質が検出されていますが、別の井戸の水と混ぜ、基準値以下に薄まったとして海洋への放出が続いています。「東京電力は7日、福島第一原発地下水バイパスで、最も南側の井戸の水から1リットルに当たり1900ベクレル(排出基準同1500ベクレル)の放射性トリチウムを検出し、この井戸からの地下水の汲み上げを停止した」「この井戸では、6月30日の同2300ベクレルを最高に、排出基準を上回る地下水の汲み上げが続いている」「東電は今後、12カ所の井戸からの水を混ぜ合わせる一時貯留タンクで水の放射性物質の濃度が基準以下になれば問題の井戸での汲み上げを再開する」(以上、8月8日、福島民報)。「12カ所の井戸の水を混ぜ合わせる一時貯留タンクで水の放射性物質濃度が基準値以下になれば」など、濃縮ジュースを水で薄め飲みやすくする感覚で、放射能という明らかな毒が扱われているのです。放射能の毒が毒であるのは、過去にいくつかの放出事故があって、JCOの事故の放射性物質の放出では、7シーベルト被曝したSさんと、20シーベルト被曝したOさんが亡くなっており、(で、7シーベルトが致死量とされたりする!)東電福島の事故で当初、放出されたとされる90万テラベクレルは、計算上は20〜30億人の致死量に相当します。そんな、途方もない毒を扱っていて、東電福島のような重大事故になってしまう場合、その毒の放出も毒の除去もどんな意味でも難しいのが放射性物質なのです。だからこそ、その毒を完全に閉じ込める技術であって始めて、原子力発電所の稼働は許されるはずです。
そうして、混ぜ合わせて濃度が薄まれば構わないとする同じ感覚での、別の汚染水の環境、海洋放出が計画されています。「国と東京電力は、福島第一原発の汚染水対策で、『サブドレン』と呼ばれる原子炉・タービン建屋周囲の井戸から地下水を汲み上げ、ほとんどの放射性物質を取り除いた上で海に放出する検討を始めた」「今後にも、浄化装置を新設し、計42本のサブドレンで汲み上げた一部の地下水からはこれまで、海に放出する際の法令基準(1リットル当たり6万ベクレル)を上回る1リットル当たり9万6千ベクレルのトリチウムが検出されている。このため、国と東電は、独自に排出基準を設ける方向で検討する。排出基準を下回れば海に放出したい考えだ」(以上、8月8日、福島民報)。「排出基準を下回れば放出し」とされる「排出基準」として、国と東電が検討している基準は、地下水バイパスの場合と同じです。「海に放出する際の放射性物質の濃度の基準は、建屋山側で地下水を汲み上げる『地下水バイパス』の基準を準用することを想定。既に海に放出している水と同程度まで濃度を下げたい考えだ」「東電は、複数の井戸の水をタンクに集めれば、薄まって全体では基準値をクリア出来ると見ている」(8月10日、福島民報)。
濃縮ジュースは、そのままでも毒ではないし、程よく(基準値!)薄めれば更に美味しく飲めてしまいます。放射能は、前掲の濃度は致死量になるし、それがどんなに薄められていても、或いは言われている基準値以下であっても、毒としての働きを決して失うことない物質です。
「私たちのDNAは塩基で結合されて必要な全ての情報を形作っているのですが、それらを相互に結びつけているエネルギーは、わずか数エレクトロンボルト(er)にすぎません」
「では、放射線はどの程度のエネルギーを持っているのでしょうか。たとえば、私たちが病院でレントゲンを撮った時に受けるエックス線は、約100キロevです。(略)10万evということになります。(略)実は、病院でレントゲンを受けるたびに、そのぐらいのエネルギーに自体を貫かれ、DNAを破壊されている訳です」(「原発のウソ」小出裕章、扶桑社)。
 
生命の科学が、科学技術の研究の長い歴史の中で、突き止めて行ったのが、「DNAは塩基で結合されて必要な全ての情報を形作っているのですが、それを相互に結び付けているエネルギーは、わずか数エレクトロンボルト(ev)に過ぎません」であったりするはずです。そこには、生命活動における発見や驚き、必ず畏数の念を持って生命活動を見つめるなど、科学技術を繰り返し相対化する働きにも繋がってきました。生命活動はもちろん、生命科学、科学技術を自ら貶めるなどということはあってはならない事なのです。しかし、同じように科学技術であり、かつ途方もない量の放射性物質を扱い、更に、多少を問わず生命活動に破壊的な影響を及ぼすことが解り切っているにもかかわらず、原子力という科学技術の専門家であるはずの事業者は「混ぜて薄まれば」などと、自ら科学技術を貶め、薄まったとされる放射性物質を環境(海洋)に放出し続けて恥じることがありません。

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