日本キリスト教団西宮公同教会・西宮公同幼稚園
教会について
礼拝・諸集会のご案内
小さな手・大きな手
公同通信
教会学校について
公同幼稚園について
どろんこと太陽
関西神学塾:スケジュール
関西神学塾:講師紹介
楽しい学習
賃貸住宅事業部とは
テナントについて
活動内容
アートガレーヂについて
催し物のご案内
リンク
アクセスマップ
お問い合せ
width=1
top>小さな手大きな手
width=639
小さな手大きな手

height=1
2014年07月04週
height=1
福島県飯舘村は、事故の東電福島から北西方向に位置きする為、避難は、60キロ離れていたにもかかわらず、大量の放射性物質が降り注ぎ、全村避難になっています。村は、避難指示解除準備、居住制限、帰還困難の3つの区域に再編され、帰還に向けた除染が行われています。「環境省が飯舘村で、実施する農地、除染の対象は『居住制限』『避難指示解除準備』両区域内の2200ヘクタール。区域ほぼ全域で土壌1キロ当たりの放射性物質は5000ベクレル程度となっており、同省は『1キロ当たり5000ベクレル超の放射性物質が検出された場合、農地表面約5センチを剥ぎ取る』とする除染基準に基づき、表土除去を行っている」(7月16日、福島民報)。
 飯舘村の2200ヘクタールの農地の除染は、区域が再編された2012年9月から始まって終わっているのは4%です。「宅地の完了率は9%、農地は4%と留まっている」(同前:福島民報、背景)。区域の再編から2年近く経って、農地の除染の完了が4%なのは、「仮置き場の確保が難航した影響」と言われています(同前、福島民報)。
 その飯舘村で、農地、田んぼの除染の現場を目撃しました。

表土をブルドーザーで、剥ぎ取って集める。
集めた汚染土壌をベルトコンベアーで、径1.5メートル高さ1.5メートルくらいの円筒型鉄製の枠(だと思う)にたらした黒のビニール袋(だと思う)に落とし込む。
汚染土壌で満杯になった袋の口を閉じ、フォークリフトで別の場所に集める。
集まったビニール袋をユンボで吊り上げ、3〜4個ずつをダンプカーに積み、仮置き場に運ぶ。
別の場所の除染が完了したと思われる農地には「汚染されていない山砂などを敷き詰められ」一部では、雑草が生え始めている。

 という、飯舘村の農地、田んぼの除染で土質低下と土壌改良が新たな課題になっています。「避難区域再編から、17日で2年が経過するが、住民帰還後の営農再開に向け、農地の土壌改良が課題になっている。国による農地除染で土地の生産力が低下し、原発事故前の状況に回復するまで長期間を要すると見られる」(同前、福島民報)。
 「…原発事故前の状況に回復するまで長期間要すると見られる」と言われている状況は、現場を目撃して「見られている」以上に難しいように思えました。以下その理由について、述べてみます。(番号は、表記上通し番号になっている)。

前掲の 銑イ虜邏箸砲蓮⊇典,使われているが、すべては手作業による。いわゆる“人海戦術”である為、作業は限られている。
除染の進捗完了率が4%に止まっているのは、汚染土壌の仮置き場の確保が難航したからだとされるが、実際の仮置き場は、除染の終わった農地、田んぼに隣接する山林を削った場所、文字通り「仮置き場の確保は難航」しており、2200ヘクタールの農地、田んぼを剥ぎ取ることも難しいし、剥ぎ取ることで発生する汚染土壌の仮置き場の確保も今後、更に難しくなる。
汚染土壌を剥ぎ取ることも、仮置きすることも、それを別の場所、いわゆる中間貯蔵施設に移すことが前提になっている。
中間貯蔵施設は、事故の東電福島が立地する、双葉町、大熊町に予定されているが、両町、町民の合意は得られていない。理由は、最終処分場が決まらないままの受け入れは、中間貯蔵施設がそのまま最終処分場になってしまう懸念。
除染で発生する汚染土壌などの、仮置き中間貯蔵ではなく、最終処分という何よりも肝心の具体的な道筋を示さないまま、中間貯蔵施設の受け入れ条件が提示されている。その場合の条件は、最終処分場はいつ、どこかではなく、受け入れる双葉町、大熊町に対する“補償”。

 以上、東電福島の事故が、収束であり、除染によって避難している人たちが、元の住居(市町村)に戻るということであれば、関門がいっぱい待ち受けています。そして、その関門の一つ一つは、なかなか超えにくいことを、例えば川内村、例えば飯舘村の現実が突きつけています。
 たとえば、飯舘村の場合、2200ヘクタールの農地、田んぼの表土5cmを剥ぎ取るのは、2016年としている期限までの達成はどんなに考えても不可能です。剥ぎ取る作業も、仮置き場に運び込むことも、現場作業の手順や進み具合から、どう見ても不可能です。広大な仮置き場の確保、そもそも汚染土壌が剥ぎ取った農地、田んぼに隣接する場所に仮置きするとすれば、除染の意味がなく、更に、飯舘村の農地、田んぼなどを取り囲む森林は除染の対象外です。農地、田んぼで実施されている除染現場のすぐそこの道路脇、すぐ山側で線量計は、ほぼどこも2μSv/h前後です。そもそも、川俣町から飯舘村に入った時の空間線量はほぼどこも0.5μSv/hです。もしそんな場所のそんな放射線量で、農地、田んぼなどの表土を5cm剥ぎ取って、山砂を表土の代わりに敷き詰めたとしても、村全体が放射能で汚染してしまっているのですから、そして、放射能を遮るものは、存在しないのですから、除染作業などのすべてが、元の木阿弥になってしまいます。
 「除染で土質低下」「営農再開に危機感」は、区域再編から2年の飯舘の人たちの不安、危機感ではあるのでしょうが、それより何より、東電福島の事故を収束してしまって、除染によって避難している人たちが、元の住居(市町村)に戻るという、あり得ない物語の綻び、破綻にこそ、そこに乗せられかつ、乗らざるを得ない人たちの危機であるように思えます。

height=1
[バックナンバーを表示する]
height=1


フ皃width=80

Copyright (C) 2005 koudoukyoukai All Rights Reserved.