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小さな手大きな手

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2016年04月04週
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春に、子どもたちと訪れる千里北公園は、新宮晋さんの初期の風の作品、「風の道」が丘の上に設置されて40年余り、周囲の小楢などが大木になって隠れ、先端部分だけがキラッ、キラッと光りながら回っている様子が、遠くからでも見ることができます。
 春の千里北公園では、カンサイタンポポが公園のいたるところで咲き競っています。津門川の石垣のいたるところで見られるセイヨウタンポポは、花を包む「総苞」がそり返っていること、花びらそして飛ばす種も多く、繁殖力が抜群です。花びらを飛ばす種の少ないカンサイタンポポは勝負にならないのです。ほぼそのカンサイタンポポだけが、千里北公園のいたるところに咲いています。
 子どもたちと、群生するカンサイタンポポに驚きながら、ぶらぶら歩いていて、枯れたススキのすき間から、ちょこんと顔をのぞかせていたカンサイタンポポが実は1メートル近く茎を伸ばしているのにびっくりしてしまいました。枯れたススキのすき間から、かすかに光がのぞいて、光を追っかけ枯れたススキたちをやっと追い越すあたりまで首を伸ばしていたら茎が1メートルになってしまった、という具合なのです。
 その光とは“競争”をしなくて済むタンポポは、地べたに這いつくばるように咲き、競争相手がいる場合は並んで伸ばし具合を競っていたり、同じカンサイタンポポでも花びらの数、その開き具合も、同じではありません。同じカンサイタンポポですが、尊重するとしたら、少なからず違った呼び方をするのが正しいように思います。
  たんかなちゃんぽぽ
たんけいちゃんぽぽ
たんくにちゃんぽぽ
たんなっちゃんぽぽ
たんだいくんぽぽ
たんめいくんぽぽ
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飛ばされて落ち、たまたま芽を出し、なんとか新しい命を生きて、そのタンポポにしかない生きた物語があって、今そこで咲いているのです。
 千里北公園のいたるところで咲いているすべてのタンポポが「みなが顔と名前と物語」を持ってそこで咲いているからです。
 そうして「みなが顔と名前と物語を持つ」ことを、人間のこととして語っているのが、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王です。「フランシスコ法王は16日、欧州を目指す難民や移民が上陸するギリシャ東部のレスボス島を訪れた。欧州連合(EU)とトルコとの合意で送還を前提に拘束中の人々と面会、『難民は数ではない。みなが顔と名前と物語を持つ人間だ』と話し、改めて人道支援の必要性を訴えた。法王はシリア人難民12人を専用機でローマに連れ帰った」(4月17日、朝日新聞)。フランシスコ法王は2013年の就任以来、最優先課題として、紛争や貧困を逃れる難民や移民の問題で発言を繰り返してきました。「世界は今、戦争や暴力、不正義により、前例のない人々の移動を目撃している」(2015年11月、ウガンダで)。「…壁を作ることは解決策ではない。橋を築かなければならない」(2016年4月18日、朝日新聞)。
 フランシスコ法王が訪れたレスボス島で「送還を前提に拘束中」のシリア難民は、生まれ育った町や村が、戦争の暴力とすさまじい破壊で、そこが住めなくなってしまいました。やっと生き延びる為選んだのが、そこから脱出して「難民」となることでした。その「顔と名前と物語」を生きる人たちが「送還を前提に拘束」されて送られるのは、戦争の暴力とすさまじい破壊で住めなくなったシリアです。そんな「戦争と暴力のすさまじい破壊」は、アメリカ、ロシア、フランスなどで開発・製造される高性能の兵器です。それを開発・製造する現場にも「顔と名前と物語を持つ」人たちがいます。ただし、その兵器が今、自分たちの頭上に降り注ぐとはたぶん考えません。
 フランシスコ法王が、「みなが顔と名前と物語を持つ」と言う時、それがすんなり届くとは考えていません。「壁を作ることは解決策ではない。橋を築かなければならない」と言う時、それがすんなり実現するとも考えていません。しかし、みなが顔と名前と物語を持っていて、壁ではなく橋でなくてはならないのは、ゆらぐことのない明日への道筋ではあるのです。
 以上、フランシスコ法王の「みなが顔と名前と物語を持つ人間だ」及び兵庫教区に提出した教会報告を2015年度の牧師報告とします。


2015年度西宮公同教会報告

1,教会・礼拝
キリスト教会である限り大切な課題の一つは礼拝の充実ですが、そこから発する内容・質が問われると同時に、地域・社会からも鋭く問いを突き付けられているのが、教会であり礼拝です。
 2006年教団年鑑の統計によれば礼拝出席は25人でした。10年後の2016年は33人です。もし、何かが変わったということであれば、教会・礼拝の敷居が少しばかり越しやすくなった結果のように思えます。

2,教会・地域
①教会学校:登録約260人(幼稚園、小学生以上)、礼拝(幼稚園、小学生以上合同)約70~80人
②たのしい教会の火曜日:交流、聖書、読書会、社会勉強など
③宣教協力㋑:近隣、地方教会との宣教協力(宮古、名護、但馬日高、門戸、興部など)
 宣教協力㋺:沖縄・名護/兵庫・西宮共同共生プロジェクト
④地域・社会との共同・共生
㋑長田センター、ボランティアセンターと協力し、東北支援、三宅島、辺野古新基地反対など
㋺パン焼き隊(東北、福島を中心に薪で焼いたパンを月2回届ける)
㋩福in(金曜日)、カフェあめかぜ(木曜日)のワンコインランチ
㋥津門川川掃除(毎月第一日曜日午後12時~)
㋭にしきた商店街、西北活性化協議会などの地域の催しに協力、参加
㋬西宮北口西伝道所との協力で、障害児・者情報センター、ひまわり工房などの運営

3,関西神学塾
 阪神信徒学校などを引き継いで約35年間、広く一般の人たちに日常的にキリスト教、聖書の学習の機会を提供してきたのが、関西神学塾です。運営に協力し、昨年度は運営補助金も増額しています。昨年、兵庫教区に宣教資金からの協力を申請しましたが、資金が余っているにもかかわらず、教区伝道部などの理解や協力が得られなかったのは極めて残念です。


2016年度の西宮公同教会の課題

1,教会、礼拝の更なる充実
2,教会、地域の関わりを更に広く、かつ深める。
3,関西神学塾の充実に協力する。 height=1
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