■「山城博治さん、稲葉博さん、添田充啓さん/裁判闘争中間報告Ⅱ」をお勧めします。
2014年7月から、名護市辺野古の新米軍基地始建設に反対する沖縄の人たちが、キャンプシュワブゲート前で座り込みを始めました。2016年7月に、東村高江で新米軍ヘリパッドの建設も始まり、そこでも反対する人たちの座り込みが始まりました。座り込んでいる人たちを排除する機動隊員は、警視庁、神奈川、千葉、愛知、大阪、福岡県警などからも、動員されました。
座り込む人たちの中からは、逮捕・拘留される人たちが相次ぎました。そのほとんどは、1日、2日で釈放されていましたが、山城博治さん、稲葉 博さん、添田充啓さん、そして吉田 滋さんは、器物破損、公務執行妨害、傷害罪などで令状逮捕され、長期に拘留起訴されることになり、裁判が始まっています。
「中間報告Ⅱ」は、先の「Ⅰ」に続く、進行中の裁判の報告書です。
この報告書を是非手に取って、是非目を通していただきたいのは、例えば、日本で他のどの地域であっても、すべてにおいてあり得ない「事件」であり「裁判」であることです。
1、現地、現場の自治体、沖縄県・名護市が、反対の意思を明確にしているのを踏みにじる基地建設工事である。
2、1にもかかわらず、強行されている基地建設に「非暴力」で「座り込む」人たちを手段を選ばず力づくで排除している。
3、排除に当たる機動隊員の車両を不法に長期に歩道上に駐車させ、排除にあたる機動隊員を米軍基地に自由に出入りさせている。
4、座り込んでいる人たちの逮捕・拘留、その長期拘留、及び起訴など「政治裁判」そのものである。
たぶん、こうして沖縄が強いられ、沖縄に強いている状況は、「中間報告書Ⅱ」の「〈沖縄平和運動裁判〉と歴史のゆくえ」(森 宣雄)のまとめで書かれている言葉が、すべてを物語っているように思えます。「人権、民主主義は天から降ってくるものではなく、また強者たちによって守られるものでもない。しいたげられ打ちひしがれた者たちが生み出した、苦難の草の根で手渡しされる友愛によって育まれる。そして、海を渡り、国境をこえる」。
「中間報告書Ⅱ」と合わせ「Ⅰ」にも目を通してください。いずれも500円です。
■「松島朝義/琉球陶藝展 2017年」をお勧めします。
1~2月にアートガレーヂ、10~11月に沖縄県那覇市のデパートリウボウで開催された「松島朝義/琉球陶藝展2017年」の作品と解説、記録、評伝・松島朝義をまとめた資料集が出来上がりました。沖縄の陶芸の歴史、沖縄の底力、沖縄の魅力に迫り、迫られる資料集です。沖縄に関心を持って見つめてきた人、沖縄が少し遠い人にとっても、沖縄が身近になる資料集です。およそ50ページ、頒価1,000円。
■ヤンバルクイナの「ストラップ」「バッヂ」をお勧めします。
ヤンバルクイナは、沖縄島の北の森(山原・ヤンバル)で、そこで生きる民衆の日常の生活の中で、生き続けてきた「飛ばない!」鳥です。「自分たちの分量だけを充足して生きることを楽しんでいる」「柔軟で、きめの細かい肌合い。素朴で、もろく、はかないようだが、強靭な」(「沖縄文化論」岡本太郎)沖縄の民衆の姿は、ヤンバルクイナの生きてきた姿です。ヤンバルクイナの「ストラップ(500円)」「バッヂ(300円)」の売上げは、辺野古・高江などで座り込む人たちの働きに使われます。
お勧めしている「報告書」や、「ヤンバルクイナ」(ストラップ、バッヂ)をご希望の方は、沖縄・名護/兵庫・西宮共同共生プロジェクトまで(電話0798-67-4691)。
オレの“アサ”
暗くなって始まる
オレの“メシ”
口ばしで捜す
オレの“サンポ”
ひっそりひっそり
オレの“ヒルネ”
山原の木の枝
オレの“コドモ”
オレが守る
オレの“キライ”
戦争の足音
オレの“ユメ”
今日、明日を生きる
オレの“イノチ”
天からの恵み
オレの“ナマエ”
ヤンバルクイナ
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