11月30日(水)に、公同幼稚園の年長の子どもたちと篠山に行ってきました。JR福知山線は篠山市街を通りません。“鉄道みたいなものは通ってもらいたくない”という鉄道建設をめぐって、どこにでもあった反対運動の結果、篠山の場合も市街地からうんと離れた篠山口がJRの最寄りの駅です。駅は市街地から5~6キロ離れています。で、その5~6キロを子どもたちと歩きました。市街地への近道は篠山口をすぐの、真っ直ぐに市街地に向かう、県道306号線(デカンショ街道とは別)です。そこを歩く予定が、100メートル離れて平行し、やはり真っ直ぐに市街地に向かう農道を歩くことになりました。
大阪や神戸、京都などから離れ北陸線に乗ったりすると今でも思うのは、この国ではずいぶんたんぼが多いことです。篠山のデカンショ街道に平行して走る農道の両側も、ほぼすべてたんぼです。稲刈りが終わって2ヶ月は経ったたんぼでは、切り株かもう一度芽吹いた稲が20~30センチ伸びて、もうほとんどが枯れていました。中には、穂をつけるところまでにこぎつけたものもありますが、実を結ぶほどには育っていません。そんなたんぼの中の農道を、走ったり歩いたりするのですが、両側にはこれも2ヶ月程前に咲き終わったひがんばなの痕跡であることが解る、独特の葉っぱのかたまりがあっちこっちに見つかりました。こんな時期に、篠山のあたりに出掛けて、何よりのもうけものは、農道わきのたんぼに入らせてもらって、走り回ったり、たんぼのあぜ道で競争したりして遊ばせてもらえることです。もちろん、誰かそこにいたりすれば、“・・・遊ばせていただいてよろしいでしょうか!”とことわったりはします。
で、2時間ばかり走ったり、歩いたり、たんぼの中でお弁当を食べたりして、12時30分頃に、篠山市街にたどり着きました。
で、この日のメインは、篠山市街から東にある、王地山公園の紅葉をながめ、やはり公園に隣接する、ささやま荘の“まけ・きらいの湯”(温泉)につかることでした。残念ながら、“その頃(11月下旬)が見頃”と言われていた紅葉は、もみじ以外はほとんど終わっていました。子どもたちは、たっぷり温泉につかり、起伏が豊かな公園の斜面を落ち葉に足をすべらせながら、登ったり降りたりを楽しみました。
で、帰る前にささやま荘の前で歌ったのが“デカンショ節”です。
丹波篠山家の猿が(ヨイヨイ)
花のお江戸で芝居する(ヨォーイ ヨォーイ デッカンショ)
デカンショデカンショで半年暮らす
あとの半年寝て暮らす
丹波篠山鳳鳴の姿で
文武きたえし美少年
とにかく歌いやすい歌で、子どもたちはすっかり気に入って、ヨォーイ、ヨォーイ、ヨォーイ ヨォーイ デッカンショの部分を、すぐに覚えて合唱していました。で、“デカンショ”なのですが、まことしやかに「・・・囃ことば、デカンショは、デカルト、カント、ショーペンハウエルをあらわす」などと言われたりしますが、「・・・ドッコイショが転化したものだという説が本当のようで・・・素朴な囃ことばに外ならない・・・」であるようです。
で、デカンショ節の、にしきた、公同幼稚園の賛歌も出来てしまって、帰ってきてから園庭で合唱しました。
ここはにしきた みんなの街よ
こうどうようちえん みんなでつくる
デカンショ デカンショでおだんごつくり
あとはなわとび 跳び続け
[バックナンバーを表示する]