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小さな手大きな手

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2018年03月01週
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 2月25日~27日の沖縄辺野古新米軍基地建設反対の座り込みに参加しました。26日は、午前9時ごろ、正午ごろ、午後3時ごろの計3回、それぞれ約1時間にわたって、砕石、コンクリートミキサー車、建設資材を摘んだトラック316台がキャンプシュワブゲートに入りました。「3度目の搬入時、牛塚 空さん(27日、名護市)が、ダンプカーが停止する中、国道を渡ろうとしたところ、機動隊員に後ろから強く押されて転倒し、そのまま引きずられた。その後、互いに勘定的な言い合いになったという。牛塚さんは右肘付近にかすり傷を負った。午前中の搬入時にも、抗議していた女性が機動隊員から『日本語が解りますか』と、暴言を吐かれた(2月27日、琉球新聞)。この日、新聞記事に書かれている場所にいて、目撃もしていたので、内容を少し補足します。

1、工事用ゲート前の歩道には、3台の警察車両がずっと止められており、搬入車両が近づくと、基地内に待機している名護署が「歩道に座り込むのは、法律違反だから退去するよう」にと「警告」します。しばらくして基地内から機動隊員が出てきます。出てきた指揮官がハンドマイクで「退去、規制!」と、通告し、座り込んでいる人たちのごぼう抜きを始めます。その時に、座り込みを続ける人たちに投げかけられた言葉が「日本語が解りますか」です。言葉は丁寧ですが、組んでいるスクラムを外す時は、有無を言わせず、そして力づくです。その時の隊員たちの手袋は、3年前は交通整理のお巡りさんの白のそれでしたが、しばらくして、黄色のイボイボ付きの作業用滑り止め軍手に代わり、最近は薄い皮手袋になっています。滑らなくて、かつ力が入りやすくなっています。「退去、規制」に耳を貸さない人に投げかけられたのが「日本語が解りますか」です。
2、「退去、規制」された後のゲートで搬入車両が出入りする時間が、約1時間です。その間、抗議する人たちはゲートに近づくことは出来ません。それでも、国道からゲートに入ろうとする車両の前の規制をすり抜けるように渡ろうとした一人が、牛塚 空さんです。その時、それから後の様子は新聞記事の通りです。

 1、2のようなことがあって、2月26日に3回繰り返されて基地を出入りした搬入車両が316台です。現在、運びこまれている砕石などで進められているのは、新基地、滑走路などの本体工事の埋め立てをする護岸工事です。これには、およそ10トン車両で10万台の砕石が必要で、既に2万台分が運び込まれ、いくつもの護岸が大浦湾の海上に現れています。護岸が完成すると、同じく10トン車両で200万台分の土砂で埋め立てられることになります。
 キャンプシュワブは、弾薬庫が備えられた沖縄米海兵隊の最重要基地の一つであり、海兵隊の北部訓練場を控え、実践訓練のためにも、重要基地なのです。工事が進められている新基地は、2000メートルの滑走路、更に大型揚陸艦の接岸できる沖縄で唯一の複合的機能を備えた基地になります。その意味でも「新基地」なのです。この新基地から、今までそうであったよりは更に効率的に、世界中のアメリカの戦争の現場に、海兵隊が送り込まれることになります。沖縄の人たちが、辺野古新米軍基地建設に反対する時、「戦争に加担したくない」とするのは、そんな意味を込めてのことです。しかし、その基地の建設は有無を言わせず、着々と進められています。
 この新米軍基地建設工事は、沖縄でも、ほぼ唯一残っているとされるサンゴの海、大浦湾を埋め立てて進められています。環境保護が日本はもちろん、世界でも尊重される時代になり、大浦湾のような場所を埋め立て、自然を破壊するのは許されなくなっています。そんな最近の事例が広島県福山市の鞆の浦の埋め立て計画、及び裁判で、裁判所は自然環境保護を理由に埋め立てを認めず、計画は断念されることになりました。辺野古・大浦湾の場合も、事例、内容は全く同じで裁判でも争われましたが、国・裁判所は鞆の浦の場合とは全く逆の判決を下しました。安全保障し国防上の必要を環境保護より優先させたのです。大浦湾の自然は大切であるとしながらです。
 この場合の「国防上の必要」は、極東アジア地域で近隣諸国から「日本を守る」その場所の一つが沖縄であり、その沖縄にその為に新たに米軍基地を建設するのは妥当であるということにはなりません。その近隣国の中でも特定されているのが中国です。
 沖縄本島は、沖縄島の全体の20%以上が米軍基地であり、島が米軍の要塞になっています。観光客が押し寄せる那覇空港は自衛隊との共有で、対潜哨戒機(たいせんしょうかいき)、スクランブル戦闘機の基地になっています。27日も、夕方の飛行機の出発が少し遅れました。「滑走路が混みあっていますので」との機内アナウンスでしたが、待っている航空機の機体を揺さぶる轟音は、スクランブルか、その訓練のための戦闘機が飛び立っていったからです。最近になって、沖縄島の南西の島々、与那国島、宮古島、石垣島に自衛隊の基地が新設される、ないし新設されようとしています。地対空ミサイル、地対艦ミサイルが配備されます。そして、沖縄本島にも、ミサイルを配備することの検討が始まっています。「沖縄本島にミサイル配備、政府検討中国艦を牽制」「沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡を中国海軍の艦艇が航行するのが常態化していることから、政府は地対艦誘導弾(SSM)の部隊を沖縄本島に配備する方向で、本格的な検討に入った。既に、宮古島への部隊配備は決まっており、海峡の両側から中国軍を強く牽制する狙いがある」(2月27日、朝日新聞)。
 こんなことが検討され、現実にミサイルが配備される沖縄は、沖縄島全体の要塞化です。自然環境を破壊するとしても、大浦湾の埋め立てを良しとして、国、裁判所の判断によれば「日本を守る」ために、沖縄の要塞化はあり得る、良しとする考え方、計画です。この計画は、「沖縄本島にミサイル配備」が検討されるように、着々と進められています。
 で、要塞というものなのですが、そんなものの存在は、かなり危険です。というか、全く危険であることを前提としているのが要塞です。しかし、沖縄島には、約140万の人たちが普通に暮らし、毎日の生活を営んでいます。そんな毎日の暮らし、生活はほぼ全く無防備です。要塞は、要塞そのものは守るとしても、それ以上ではありえません。ほぼ全く無防備な約140万人の人たちが暮らし、毎日生活している沖縄の人たちを、決して守ことはせず、「国を守る」ことを理由に進められているのが、沖縄島の要塞化なのです。
 そんな要塞化の最重要な基地として、建設を強行しているのが、辺野古新米軍基地です。そんな辺野古新米軍基地建設に反対して、座り込んでいるのが、例えば、2月26日、27日キャンプシュワブゲート前です。排除されるだけで結果的にはなす術もなくそこに集まっている人たちが、どんなに意思を強く持ったとしても、萎えさせずにはおかない現実であり、現場です。
 それでも、沖縄の人たちと支援して集まってくる人たちは、そこに座り込み続けます。太平洋戦争の戦場となった沖縄は、島全体が要塞でした。子どもたちの一部は強制疎開させられましたが、その船も攻撃の的になり、子どもたちは殺されました。要塞となった島で、守る術もなく、逃げ惑った沖縄島の人たち、およそ15万人が要塞の島の戦闘の犠牲になりました。今、ミサイルが配備される沖縄は「日本を守る」ための要塞として理解されています。沖縄の島の人たちを守る要塞ではなく、「日本を守る」要塞です。その理解は、太平洋戦争の時に戦場となった沖縄と何一つ変わりません。
 2月25日の琉球新聞の「日曜の風」を担当していたのは室井佑月です。「安倍首相は14日の国会で『(専守防衛は)純粋に防衛戦術として考えれば、大変厳しい状況にある』といった。『(専守防衛は)相手からの第一撃を事実上、甘受し、国土が戦場になりかねないものだ』として、ミサイル技術の進展で命中精度が高まっているとし、『攻撃を受ければ回避するのが難しく、先に攻撃したほうが圧倒的に有利になっているのが現実だ』とまで述べた。どうして大騒ぎにならないのだろう。安倍首相は、これまでの日本を否定し、先制攻撃も止む無しという発言をしたのだ」。
 専守防衛の「相手からの第一撃」は、あってはならないことですが、それがあったとしての「第一撃を事実上甘受」することを首相が国会で述べています。その場合の「相手からの第一撃」で考えられるのは、相手への攻撃可能な能力を備えている場所、「ミサイル配備をしている沖縄本島」も含まれることになります。しかもそこが相手への攻撃可能なミサイルを配備している場所であるとすれば、相手からの第一撃はそこを狙ってくれことは間違いありません。国会で首相が述べているのは、当然それら全てを想定していることになります。要塞となる沖縄は危ないこと、それらのことが想定内で、例えば沖縄本島へのミサイル配備なのです。沖縄島の人たちにとって、許されないのは「アベ政治」が「日本を守る」ことを理由に、沖縄島の要塞化を推し進めていることです。太平洋戦争で、既に日本の敗北が明らかになっているにも関わらず、日本本土での戦争の前哨戦の戦場としての沖縄の島が選ばれました。その時の沖縄は「捨て石」とも呼ばれ戦場となりました。そして、およそ15万人の無防備な島の人たちが、様々な形で犠牲になりました。今、日本は「アベ政治」の名において臆面もなく沖縄の島々で生きる人たちに、島を要塞化し、要塞の島で生きることを強いようとしています。
沖縄今こそ立ち上がろう


「美しき五月のパリ/加藤登紀子」の替え歌
作詞 山城博治
1、沖縄の未来は 沖縄が開く
  戦さ世を拒み 平和に生きるため
  今こそ 立ち上がろう
  今こそ 奮い立とう

2、辺野古の海を 守り抜くために
  圧政迫るが 立ち止まりはしない
  今こそ 立ち上がろう
  今こそ 奮い立とう

3、高江の森を 守り抜くために
  力を合わせて スクラム固めよう
  今こそ 立ち上がろう
  今こそ 奮い立とう

4、島々の暮らしを 守り抜くために
  思い巡らせて 心を通わそう
  今こそ 立ち上がろう
  今こそ 奮い立とう


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