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小さな手大きな手

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2019年02月02週
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(前週よりの続き)
今、どんな未来が見通せるのか、不透明な部分が多いにせよ、南北は直接出あって対話をする一歩を相互に踏み出しています。そうした兆しが過去にもなかった訳ではありませんが、辺野古の座り込みに参加した「オモニ平和の会」のオモニたちにとっては、今までとは違う何かの「兆し」がそこには読みとれて、前掲のぬいとりの言葉、そのマイクからの叫びになったように思えました。
 「休戦」とは言え、戦争状態の重圧から少しでも解き放たれることになった、喜び・解放感が、単純かつ端的になっているとしたら、その実感は、なんとなく平和に生きている日本人には決して口にはできない言葉なのです。
 これは、沖縄県の人たちが受け止めている、「戦争・平和」と日本人が受け止めている「戦争・平和」の場合も言えるように思えます。
 言ってみれば、南北朝鮮半島の人たちが受け止めている「戦争・平和」と日本人の受け止めている「戦争・平和」のへだたりは、沖縄の人たちが受け止めている「戦争・平和」と日本人が受け止めている「戦争・平和」のへだたりとほぼ同じであると考えられます。その場合の日本人が、うるま市では「おはよう」と言葉を交わしあって出会う、県警機動隊員の若い隊員と宿舎の近くの人(人たち)を、辺野古では、「機動隊帰れ」や「暴力は止めろ」の叫びになってしまう「分断」をそこに持ち込んでいることになっています。
 同じ分断が、辺野古の海を、それこそ再生不可能にする、海に赤土を投入して埋め立てる工事の、その赤土を運ぶ船に積み込む港になっている、名護市安和(あわ)でも起こっています。
 埋め立ての赤土を船に積み込んでいる安和の港は、琉球セメントの港湾施設です。2018年12月13日まで、この港湾施設の琉球セメントは沖縄島の人たちがその働きを良しとして、島の人たちの多くが認める、沖縄を代表する企業の一つでした。その琉球セメントが辺野古の海を埋め立てる赤土の摘みだし港になって様子は大きく変わりました。琉球セメントで働く沖縄の人たちに辺野古新米軍基地に反対する人たちは時には、裏切り者と罵倒する沖縄島の人たち同士に分断がそこに持ち込まれることになってしまいました。もちろん、そんなに簡単に裏切り者などと言う言葉が飛び交っている訳ではありません。むしろ逆で、「止めて欲しい」「協力しないで欲しい」と、沖縄島で一緒に生きてきたことの誇りや課題を言葉に尽くして語りかけ、それが何度でも何度でも繰り返されます。しかし、そんなことをめぐる対話さえ、琉球セメントは拒否しています。とは言え、12月18日の琉球セメント本社に集まった人たちの前に立ちはだかった、対応に出た琉球セメントの社員一人一人の表情は同じウチナンチューとして苦渋に満ちているように思えました。何よりも「戦争・平和」を同じように共有してきたウチナンチューにとって、何よりも望まないのは「分断」だからです。
 1月25日の安和では、早朝に集まった少ない人たちと、琉球セメントの安和の港の前を走る国道に車を走らせて、本当にささやかですが、赤土を運び込む車が一台でも少なくなるよう抗議行動をすることになりました。ほんの数台でしたが、ほんの数分、赤土を運び込むのが遅くなったようには思います。
 2月24日、沖縄では、辺野古新米軍基地埋め立てを県民に問う「県民投票」が実施されます。この県民投票をめぐっても、投票そのものを「実施する」「実施しない」で、投票以前の問題として、沖縄は分断されてきました。県民投票を「実施しない」としてきたのは、沖縄県をとびこして国が財政支援などを行ってきた、宜野湾市、沖縄市、うるま市、石垣市、宮古市などでした。国がこれらの市を「実施しない」方向で分断する手段として使ってきたのは直接の財政支援及び約束です。
 沖縄島の人たちが「戦争・平和」ということでは、例外なく共有できている平和への願いを、生活・文化の細部にまで入り込んで、結果的には「分断」させてきているのが、「『辺野古』沖縄県民投票/むしろ全国民で考えよう」を、決して全国民でも一人一人でも考えようとしない、沖縄の人たち(ウチナンチュー)が言うところの日本人(ヤマトンチュー)です。

注 「オモニ平和の会」のオモニの横断幕の一つに「国連司令部は米国所属、国連司令部を解体せよ!」と書かれていました。1950年6月に始まった朝鮮戦争で朝鮮半島の南、韓国側に創設されたのが、書かれている「国連司令部」の「国連軍」です。朝鮮戦争はこの「国連軍(米国軍)」が朝鮮半島の南の主力となって闘われます。戦争が休戦となった後も、この「国連軍」がそのまま韓国に残り続けており、横断幕は、その国連軍、米軍司令部の解体を求めています。朝鮮半島の南北の対話が始まる時、戦争状態の休戦が終了する、「平和が来た」のですから「国連軍」がそこ、韓国に存在する理由がなくなるからです。
 実は、この 国連軍の基地を今も兼ねているのが、横田基地、嘉手納基地、普天間基地、ホワイトビーチ、横須賀基地、キャンプ座間、佐世保基地で、朝鮮戦争の終結は、これら在日米軍基地も歴史的な意味で存在理由を失うことになります。
 「オモニ平和の会」の、ゼッケン、横断幕はそれらを、現実のこととして、沖縄辺野古で示したことになります。当然、辺野古新米軍基地建設もまた、その根拠を失うことになります。

私が、あなたが、今、現在いるその場所で
宝の海を守る為に座り込もう

沖縄・辺野古の海“美ら海”は
沖縄の人たちの宝
 沖縄の子どもたちの宝です
 沖縄・辺野古の海を埋め立てないで下さい

 沖縄・辺野古の海“美ら海”は
日本の宝
 日本の子どもたちの宝です
 沖縄・辺野古の海を埋め立てないで下さい

 沖縄・辺野古の海“美ら海”は
世界の宝
 世界の子どもたちの宝です
 沖縄・辺野古の海を埋め立てないで下さい

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