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小さな手大きな手

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2006年01月03週
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 記録的な大雪で、雪の被害や亡くなる人のことなどが話題になっています。そうして話題になる雪国、富山県氷見市で育ちました。44年前の1962年は記録的な大雪でした。受験の為に西宮に来ることになりましたが、北陸線が不通で高山線経由になりました。当然のようにゴム長ぐつをはいていましたが、そんな人は西宮では見当たりませんでした。
 44年ぶりの大雪で、亡くなる人が相次いでいます。屋根から落ちた雪の下敷きになって亡くなる人もいます。雪国では屋根の瓦に滑り止めが付いているのが普通です。積もった雪が気温の変化で溶け、いきなり滑り落ちたりするのを防止する為です。滑り止めなんかしないで、落ちてくるのにまかせれば、雪おろしの手間もはぶけるのに、と考えてしまいそうですが、いっぱい屋根に積もってしまった雪はとても危険です。いきなり滑り落ちる危険、湿った雪がいっぱい積もってしまった時の重量など、雪はいろいろと危険なのです。
 田舎で過ごした頃の中学校まで往復9キロは徒歩でした。小学校の5年間も、その中学校の3年間も、教師をしていた父親が一緒でした。往復9キロ、徒歩の通学は冬になると大変でした。大雪の日の朝、先頭になった人は深い雪を踏み分けて進まなければなりませんから、時間はかかるし、かなりの重労働になります。その先頭になって雪を踏み分けていたのが、子どもたちより出勤の早い教師の父親でした。しかし、少し遅れて登校する子どもたちも、雪道を歩くのは楽ではありませんでした。少しずつ、一人ずつ踏み固めるようにして歩くしかない雪道に、子どもたちの長い行列が出来ていました。その行列の先頭の方は雪を踏み固めながら歩くのが大変で、後の方は固まった雪がすべってやはり歩くのが大変でした。
 1月3日、4日に、久しぶりの大雪の田舎、富山県氷見市に帰りました。積もった雪の為に、車が庭に乗り入れられないとのことだったので、レンタカーを止めにしてタクシーにしました。タクシーは冬料金で昼間なのにメーターは2割増になっていました。確かに大雪で、屋根から下ろした雪もあって、庭に積もった雪は3メートルを越えていました。雪の降る地方では、冬になると“雪囲い”をします。屋根から下ろした大量の雪の圧力から窓ガラスなどを守る簡易防護壁が雪囲いです。最近は、その雪囲いの必要のない年が続いていたのですが、さすがに今年の雪は雪囲いが復活していました。と言うか、12月にしては珍しい雪おろしをして、その際に雪囲いもせざるを得なくなったのです。積もった雪と屋根から下ろした雪が雪囲いに押し迫って3メートルを越え、冷蔵庫状態になって冷え切った家の中で、90歳になって一人暮らしをしている父親と一晩だけ過ごして帰ってきました。
 その3日後に、雪の庭に出て納屋の前の雪の中で見つかった父親が入院していると、兄から電話がかかってきました。何かの理由で雪の中で出てしまい、たまたま立ち寄った兄が、父親を見つけた時には3時間ぐらい経っていたようです。たまたま吹雪いたりもしていなくて、たまたま立ち寄った兄に見つからなかったら、話題になっている被害の犠牲者の一人になってしまうところでした。幸い事なきを得て、念の為に入院しているようですが、昨日あたりから少しずつ歩けるようにもなったようです。
 このあたりだと、5、6センチの積雪で、街中が大騒ぎになって、救急車が走り回って大学まで休みになってしまう雪ですが、雪国では3メートルを越える雪に埋もれて、それが、2月、3月まで続く事になります。で、それが大きな被害になっているのは、雪と奮闘し、雪と共生する人が過疎になったのが何よりの理由です。
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