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小さな手大きな手

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2019年09月04週
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「続き」となっていましたが、今週は、武藤さんへの便りに変更させていただきます。

武藤 類子 様

 19日朝、東京地裁前でお会いした時、武藤さんが左胸に付けておられた小さな「白バラ」で、ヒトラー政権に抵抗したドイツ人学生グループ『白バラ』のことを思い出していました。2、3年前にいくつか目を通していたナチスドイツに関する本のうちの1冊が 「『白バラ』尋問調書―『白バラの祈り』資料集」でした。ハンス・ショルと、ゾフィー・ショルの「兄・妹」たちが、書き、印刷し、配布していた文章のタイトルが「『白バラ』のビラ」で発覚し、ショル兄妹たちは、ナチスによって捕まって5日後に斬首されました。武藤さんの「白バラ」から、それを思い出していました。早速、一緒だった岡 理恵さんに折り紙で「白バラ」を折ってもらい、武藤さんにならって胸につけることにしました。西宮に戻ってから、「『白バラ』尋問調書」を読み直しています。
「あらゆる言論の自由を容赦なく弾圧する国家でわれわれは育ってきた。ヒトラー・ユーゲント、突撃隊、親衛隊がわれわれの人生で最も実り多き学業の時期にわれわれを画一化し、扇動し、麻痺させようとした。『世界観学習』と称する軽蔑すべき方法により、自立した思考や自尊心の芽生えを無意味な空言のなかで圧殺しようとした。この上なく悪魔的で愚昧な総統の取り巻きが、各地に指導者養成所で、未来の党のボスどもを、神も恥も良心も知らぬ搾取者、殺人者、目を閉ざした愚鈍な総統の追従者に育てあげている。」
(最後のビラより 「『白バラ』尋問調書」)
公判終了後、武藤さんたちが出て来られるのを、地裁出入口でお待ちしましたが、「涙を拭われる」のをお見かけした後、記者会見に戻られるのを見送って、地裁を去ることになりました。
 お出でになると聞いていたノーマ・フィールドさんにお会い出来なかったのが残念でした。「小林多喜二-21世紀にどう読むか」にサインしてもらえなかったのも残念です。
 「多喜二さん。私はこころからお礼をいいたい。あなたが全身の力をふりしぼって、文学と社会変革をともに求めたことに対して、です。人はだれでも、あなたのように本気で生きてみたいと、一度は思うのではないでしょうか。」
「小林多喜二」
 東京地裁の判決が、突き付けていることの一つが、この国の状況・現実であり、そして、いかに立ち向かうのかであるとすれば「白バラ」も、「小林多喜二」も何かの示唆であるように思えます。
 今まで、気が付かなかったのですが、地裁の北側の街路樹は「トチノキ(栃の木)」でした。警備員によると「だいぶ前から落ちていますよ」とのことでした。いっぱい落ちていたのですが、拾ったのは8個です。東電の3人が裁判所から出てくるあたりを警備していた警官に「ひどい判決だね」と声を掛けたら、一応うなづいていました。

                                  2019年9月20日
                                    菅澤 邦明







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