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2019年10月01週
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(前週よりのつづき)
 言われている「武士道」は、そんなものがあった日本社会の、ほんの一部の社会階級の人たち、中でも「武士」である人たちによってのみ共有された生き方の考え方です。この人たちの「慈愛、誠実、忍耐、正義、勇気…」なるものは、その限られた人たちの間で、言わば建て前としてその人たちを拘束していたのかも知れませんが、その時代の大多数「・・農工商」の人たちは、武士道が強権を振るう社会で、別のその社会の只中で、その人たちとは違う「慈愛、誠実、忍耐、正義、勇気」を共有し合いながら生きていました。その意味では、「アリラン」も「五木の子守歌」も国家と言う枠を超えて、そして、それをおびやかす事なく共有、共存し得る人たちだったはずです。それは、今ももちろん何一つ変わることはありません。
 「憤激と裏切りの朝鮮半島」の「病根は文在寅」は、前掲の雑誌では「やることなすこと、すべてが反日。これほどまでに異様で歪に反日を掲げる人物が大統領の韓国。われわれ日本人はこの現実から目をそらしてはならない。ただ、韓国内では『反文在寅デモ』も広がりつつある。こうした動きにも留意しておきたい」(「正論」)。
 「韓国社会の基底に滔々と流れる保守的な風土と、世論を主導する強固な保守勢力の中で、盧大統領と参与政府はあたかも狐島のような存在だった。改革は至るところで保守勢力や既得権の抵抗にぶつかって阻まれた」「一つの例として、参与政府が失敗した『国家保安法の廃止』問題が参考になるだろう。大統領と与党の開かれたウリ党、そして市民社会が心を一つにして推進したが失敗した。大統領は保守陣営の非難をはねつけて、『国家保安法は博物館に送らねばならない』と力説した」「現在、検察・警察改革が時代の要請となってきている。肥大化しすぎ、政治化しすぎ、統制を受けずに何でもやれる検察権力の問題は実に深刻だ」、そして、それらを政治課題として大統領に就任した時の文在寅の「就任の宣言」が、この人の人となりを示しているように読めます。「…尊敬し、敬愛する国民の皆さん。苦しかった過去の日々において、国民は『これが国か』と問いました。大統領である文在寅は、まさにこの問いから、新しく始めます。今日から国を国らしくつくる大統領になります。  時代の誤った慣行とは果敢に決別いたします。」「権力機関は政治から完全に独立させます。いかなる機関も、絶対的な権力を行使できないよう、牽制し合う仕組みをつくります」「特権と反則のない世の中をつくります。常識どおりにする人が、きちんと利益が得られる世の中をつくります。隣人の痛みを無視することはありません。疎外された国民がないように、心を砕いていつも目を配りたいと思います」「国民の悲しみの涙を拭う大統領になります。心を通わせる大統領になります。低い姿勢の人間、謙虚な権力となって、最も強力な国をつくっていきます」(「運命/文在寅自伝」岩波書店)。こんなことを、考えて生きて行動してきた人間のまま韓国大統領になったのが文在寅です。この文在寅の政治を雑誌は「公式な条約や国際合意は自国の都合で平気に反故とするが、強い国の要求であれば方向転換し、無理筋でも呑むという事大主義のやり方が、世界に通用すると思い込むのが韓国の夜郎自大のゆえかもしれない」(「なんとも事大主義で夜郎自大」前掲、正論)。韓国や文在寅大統領はこんな人がこんなことを書く日本について、少しぐらいは学習しているはずです。
 たとえば、沖縄・日米安保条約は、日米地位協定などをめぐる、おびただしい数の「密約」のことは、国際社会はもちろん、中国や韓国などもそれを承知しています。もちろん国民に内緒の「密約」なのに、それが秘密でなくなっても、何一つ釈明もしないのが日本という国です。なぜなら「強い国の要求で」呑んでしまった密約で、今も、その強い国に「従属」していることは、国際社会はもちろん、中国や韓国などが承知していることは間違いありません。「なんとも事大主義で夜郎自大」なのは、それの書き手たちであり、この雑誌です。
   
「五木の子守唄」

おどま盆ぎり 盆ぎり
盆から先やおらんど
盆が早よ来りや 早よ戻る

おどま かんじん(勧進) かんじん(勧進)
あんひと達や よか衆
よか衆 よか帯 よかきもん(着物)

おどんが うっちん(打死ん)ちゅてちゅて
誰が泣いちゃくりょか
裏の松山 蝉が鳴く

蝉ぢゃごんせぬ 妹でござる
妹泣くなよ 気にかかる

おどんが打死んだなら 道ばた(端)いけろ
人の通るごち 花あげる

花はなんの花 つんつんつばき
水は天から もらい水
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