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2019年11月03週
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 東電福島の事故で、東電は、当面の重要課題は汚染水の処理であるとしてきました。東電はその汚染水の処理、汚染水をためるタンクが満杯になる見通しであることを明らかにしています。「東京電力は8月(2019年8月)、福島第一原発で事故を起こした建屋などから発生する汚染水をためるタンクが、2022年夏ごろ満杯になる見通しを明らかにした。増え続ける汚染水を原発敷地内でタンクを増設してしのいできたが、タンクをつくる敷地の確保が難しいという。満杯になる時期が示されるのは初めて」「1~3号機の原子炉で溶け落ちた核燃料(デブリ)を冷やすための注水で汚染水が生じる。地下水も建屋に流入するため汚染水は1日150トンのペースで増え続けている。汚染水に含まれる放射性物質の大半は装置で取り除けるが、トリチウムは残るのでため続けており、現在(8月8日)約105万トンにのぼる」(2019年8月9日、朝日新聞)。
 「トリチウムは残るのでため続けている」汚染水については、東電などは繰り返しトリチウムの「濃度」を基準値以下にし(水でうすめ)、海洋に放出する方法を提案してきました。しかし、「放射性物質の大半は装置で取り除く」とし「除去が困難なトリチウムだけ」と言われていた汚染水に、他に基準値を超える放射性物質が含まれている事実が正しく報告されていなかったことが判明し、海洋放出案は、白紙になってしまいました。汚染水は、決して最良の方法ではないにしても、保管し続ける(タンクを増やす)以外あり得ないのですが、「3年後に(タンクが)満杯になるとして、対策を迫っている(海洋放出!)のが、今回の東電の見解です。汚染水の量の推移と予測、長期保管の案と東電の検討結果は、別表①、②の通りです。東電の検討結果として示される3つの案は、そのいずれも、長期保管は現実的に難しく、いずれの検討結果からも長期保管は難しい「現実的ではない」という結論になります。
 だったらどうするのか、消去法の結果から導かれる現実的な結論は「薄めて海洋放出」ということになります。しかし、薄めて基準値以下にして放出する案が難しくなったのは、トリチウム以外にも、基準値以上の放射性物質が含まれている事実が明らかになったからです。「放射性物質の大半は装置で取り除く」としていましたが、稼働させている装置は、トリチウム以外のものも、基準値以下に取り除くことはできないのです。
 なのに、東電はこのことを「公表」しないで、残っているのは「除去困難」な、毒性の低いトリチウムだけとし、放出は実施を目前にするところまで行っていました。しかし、別に濃度が基準を超える放射性物質が含まれることが明らかになり、海洋放出案は「白紙」になったはずです。そこで、残った「長期保管案」を検討した結果の「汚染水タンク3年後に満杯」を示し、「さあ、どうしてくれる!」と迫っているのが「満杯になる時期」の明示です。
 2019年9月19日には、東電福島の事故をめぐる3人の「旧経営陣」の刑事責任を問う裁判で、東京地裁は3人を「無罪」としました。裁判は起こった「事件」の真実・事実を余談を排して明らかにし、それにもとづいて判断する役割があるにも関わらず、一方で、真実・事実を認めながら、自らそれをないがしろにする判決になってしまいました。
 東電福島の事故は、燃料、原子炉そのものが溶けてしまう重大事故(メルトダウン)です。それが重大事故であるのは、原子炉を稼働させるにあたっての絶対条件である、放射性物質を閉じ込めることも、放出を止める一切の手立てをも阻んでしまうからです。一般的に火災や水害などの場合、起こってしまった事実と、失ってしまったものは取り戻せないとしても、その後の一切の手立てが阻まれてしまう訳ではありません。原子力発電所の重大事故は違います。事故対策そのものが難しくなります。ですから、東電の原子力発電所を解説する事故前のパンフレットには、重大事故という項目はありましたが、事故対策のことは書かれていませんでした。対策が難しい事が解っていたのと、起こったとしても対策の立てようがない事も解っていたからです。
 という東電福島の事故の現状を、2019年8月末からの地元の新聞記事(福島民報)からひろい上げてみます。
8月25日・第一原発汚染水/集中豪雨の対策急務、タンク満水早まる懸念も
8月30日・1号機格納容器、ふた内側高線量
 ・第一原発タンク解体、低線量の被ばく低減/レーザー除染運用開始
 ・3号機核燃料取り出し、来月上旬再開
8月31日・第一原発、排気筒解体作業を再開
 ・震災避難者5万人割る/8月時点、318人減
9月1日・第一原発3号機、最上階の資機材撤去/核燃料の搬出準備進む
 ・第一原発/排気筒解体が難航
9月2日・排気筒最上端を切断/第一原発、最初の工程終了
9月3日・双葉に整備中アーカイブ拠点施設、県が名称決定/「東日本大震災・原子力災害伝承館」に
 ・第一原発の切断装置不具合、原因究明を要請/原子力規制委
9月5日・東電第一原発事故/規制委、原因調査再開へ/廃炉進捗、線量低減で
9月6日・双葉町で初試験栽培/両竹地区、出荷制限解除目指す
9月7日・トリチウム水処分/「国民的議論必要」、福島で廃炉安全県民会議
9月10日・NDF戦略プラン公表/円滑廃炉へ課題整理と/デブリ回収「2号機から」明記
9月11日・原田環境相「放水」発言/反発、疑問の声相次ぐ、県内漁業者ら「しっかりと議論を」
9月13日・デブリ飛散ゲルで抑制/第一原発、廃炉粉じん対策に成果、大阪大研究
9月16日・第一原発構内設備/保守管理新計画策定へ、破損や事故防止
9月19日・正しい知識学び復興へ/飯舘村アドバイザー田中氏、福島で講演
9月23日・第一原発、汚染水浄化装置増設、3機体勢、処理加速
9月24日・建屋地下汚染水を水中ドローン調査、高線量の原因解明へ
9月25日・トリチウムを含む処理水巡り、知事「国と東電で検討を」
9月26日・帰還環境整備45億8900万円、復興庁、県と11市町村に交付へ
9月27日・第一原発処理水/タンク増設の可能性示唆、東電「利用効率化で空き地」
9月28日・タンク増設議論へ/政府小委、第一原発処理水、敷地内に限定
9月29日・第一原発3号機、核燃料搬出、来月再開か
9月30日・トリチウム処理水の海洋放出/「反対」38.4%「賛成」30.3%、福島県民調査
10月1日・第一原発廃炉ロードマップ、今年度中改定へ、政府・東電
10月2日・復興拠点の整備着手/双葉駅両側、帰還町民の受け皿
10月3日・原発事故分析検討会、今月下旬にも再開、漏えい経路、冷却設備検証へ
10月6日・第一原発、1号機で注水停止試験、2号機に続いて15日から2度目、内部状況把握へ
10月8日・県民健康調査検討委/甲状腺検査対象者に送る案内文、利益、不利益併記で合意
 ・共用排気筒の解体作業再開、福島第一原発
10月9日・第一、第二原発で保安検査/2件、実施計画違反
10月10日・経済産業副大臣、松本洋平氏に聞く/処理水「国が決断」
10月18日・県内モニタリングポスト、83基測定不能
10月20日・雨水、3000トン建屋に流入、第一原発警報相次ぐ、汚染水流出確認されず
11月2日・汚染袋90袋流出、40袋見つからず/飯舘など4市村仮置き場

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