日本キリスト教団西宮公同教会・西宮公同幼稚園
教会について
礼拝・諸集会のご案内
小さな手・大きな手
公同通信
教会学校について
公同幼稚園について
どろんこと太陽
関西神学塾:スケジュール
関西神学塾:講師紹介
楽しい学習
賃貸住宅事業部とは
テナントについて
活動内容
アートガレーヂについて
催し物のご案内
リンク
アクセスマップ
お問い合せ
width=1
top>小さな手大きな手
width=639
小さな手大きな手

height=1
2020年01月01週
height=1

(前週よりのつづき)
12月1日、「双葉町、年内にも可否判断/来春目標の一部地域避難指示解除/中旬に意向示す」
12月3日、「第一原発プール内核燃料/搬出完了2031年末目標/政府東電、保管や処分課題山積み」
     「廃炉工程表改定案/監視体制強化、目標達成へ/東電に計画策定求める」
12月4日、「第一原発排気筒/手作業で切断開始」
12月5日、「第一原発の排気筒解体/手作業切断終える」
12月6日、「『作業に緊張感持て』東電社員に経産省が指導」
     「作業リスク低減効果提示を要求/県廃炉協で意見」
     「除去土壌6万7987か所に/現場保管、前回調査比9870か所減」
12月8日、「廃炉完了40年に疑問の声も」
12月10日、「復興事業費1兆円台半ば/2021年度から5年間試算/政府、年内に閣議決定」
12月12日、「大熊の大川原地区実証栽培コシヒカリ/放射性物質初の不検出/吸収抑制対策の継続奏功」
12月13日、「中間貯蔵整備に4025億円/前年度から倍増、搬入を加速」
12月14日、「復興特会は2781億円/増額補正3年ぶり、中間貯蔵に150億円」
12月17日、「排気筒解体完了5月に/東電トラブル相次ぎ見直し」
12月19日、「3月の一部避難解除、復興拠点立ち入り緩和/双葉町議会が了承」

 断続的に報道されている、汚染水・トリチウムは処理不能のまま、東電敷地内で保管の為のタンクを増設し増え続けています。細かくは言及しない全国紙がこの問題については大きく取り上げています。「敷地内のタンクにたまる処理済汚染水は約120万トン。東電は、タンク増設計画は137万トン分まで、22年夏ごろに満杯になるとしている」「期限を切って『処分ありき』の議論になりかねない」「東電は、計画以上の増設や敷地外での保管に慎重な姿勢を崩さない」(以上、12月24日、朝日新聞)。「タンクにたまり続ける汚染処理水は、今年11月の時点で約117万キロリットルずつ増えていた。昨年度は1日約170キロリットルずつ増えていた。東電は敷地内の空き地に計137万キロリットル分までならタンクを整備できるとしているが、22年夏ごろに満杯になる」「政府は、汚染水を処理した後にタンクにため続けられている水の処分方法を決めることになっている。社会的な観点などを含めた総合的な検討をしてもらうことを目的に、2016年11月に有識者13人からなる小委員会の初会合を開催。会合はこれまで15回開かれた」「その中で示された選択肢は①放射性物質を基準値以下に薄めて海に流す②蒸発させて大気に放つ③セメントなどで固めて地下に埋める④パイプラインで地下に注入⑤電気分解して処分後に大気に放出⑥貯蔵タンクで長期保管」(以上、12月22日、毎日新聞)。で、処分方法についての取りまとめ案を議論し、「海洋放出か大気放出の二つに事実上、絞り込まれた」(12月24日、朝日新聞)のだそうです。 
 この2つの新聞の報道、この問題についての書き方は、少なからずこの問題を継続してみてきた視点から言うと、ずさんと言うか、東電福島の事故とそのことの影響について全く無責任な言説のように読めます、
 汚染水の処理は、ほんの1~2年前までは「薄めて海洋放出」にそれこそ「絞り込まれ」、その事の公聴会が各地で開催されていました。「処理済み」の「汚染物質」の処理に、なぜ「公聴会」の開催が必要なのか意味不明ですが、しかし、公聴会なるものを計画した人たち(国・東電)の意図は明らかです。集められて発言する、国・東電側の見解に組みする人の多数が「薄めて海洋放出も止むなし」と発言すれば、それで事は決まることになっていたのです。ところが、一般的・公的には「トリチウム汚染水」と言われ続けていたその汚染水は、汚染水の2つの処理段階(単なる除去、除去した汚染物質は別の場所に保管し続けられる。それが放射性物質)を経ても、処理し切れていなかったことが判明し、その段階での「薄めて海洋放出」は白紙になってしまいました。その時、小委の委員長、山本一良(名古屋学芸大学副学長)は、「薄めて海洋放出案は白紙」「すべて再処理をするしかない」と発言していました。この時まで、多くの人たちは、たぶん小委の委員たちも、汚染水は「トリチウム単独」と思い込まされていました。そうではないことが明らかになった時点で東電は「隠してはいなかった、公表はしていた」としていました。この点について、その時東電に確かめたところ、「確かに明らかにしていた」と釈明しましたが、「解りにくかったかも知れない」とは言っていました。
 そして「白紙」になったはずですが、かと言って、「再処理」はされませんでした。要するに、今になっても「放射性物質のトリチウム(三重水素)が取り切れずに残る」とされる汚染水は、「多くの放射性物質・核種が残る」とするのが正確なのです。なのに、この期におよんでもその処理を「社会的な観点なども含めた総合的な検討をしてもらう」、で出された提言が「海洋放出と大気放出」です。

(次週につづく)
height=1
[バックナンバーを表示する]
height=1


?????width=80

Copyright (C) 2005 koudoukyoukai All Rights Reserved.