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小さな手大きな手

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2020年04月01週
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 原子力発電所の事故、それが現実に起こってしまった、東電福島の重大事故対応を難しくしているのは、環境中に放出されてしまった放射性物質が、どんな意味でも処理不能であることです。一方で、重大事故の核心部分である、溶融燃料と同じように溶融した施設の一部は高い放射線で処理の手をはばんでいます。
 環境中に放出された放射性物質は処理不能であるのに、降り注いだ放射性物質によって人の住めなくなった市町村では、それを取り除くことによって住民を帰還させる、即ち事故の収束を装うことを目標に「除染」が実施されてきました。可視的に特定することが難しい放射性物質は、もとより「除染」にはなじまないことは明らかです。結果、「除染」を口実に、避難の根拠となった放射線量の数値などを意図的に改変して、避難の解除、帰還が実施されています。
 関連して、実施されているのが、「除染」によって発生する放射能の毒、汚染土壌などを別の場所を設け運び込むことです。これもまた、虚構以外のなにものでもない「中間貯蔵施設」です。そこでは、2重・3重の虚構が、まことしやかに語られ、かつ実行に移されています。
1の①、始まりがあって、最後のない中間貯蔵。人にとって有害であり、毒だから取り除いて、「除染」である放射性物質・毒の、いったいどこに最終処理場が得られると言うのだろうか。
1の②、現実に選ばれた中間貯蔵施設の場所が、その町々、村々が放射性物質が降り注いで、全住民が避難を余儀なくされた町であり、かつ重大事故の緊急対策に追われている東電福島の立地する町でもあること。危険だからと「除染」された汚染土壌などを、危険だからと避難した町に運び込んで、そこは特定の「拠点」を除染して安全だからと住民を帰還させようとするのは、2重・3重の虚構であると言わざるを得ない。
 建屋が爆発、燃料等が溶融した原子力発電施設には、それらに冷却の為の注水が続けられています。その結果大量に発生する汚染水は、放射性物質を除去し、除去し得ない汚染水はやむを得ず事故の東電福島の敷地内に保管され、その量は100万トンを超え、今も増え続けています。ここでも類似する、原子力発電所の重大事故が引き起こす処理不能の問題が起こっています。何よりの問題は、放射性物質が閉じ込められなくなって、それを環境中に放出する事故は処理不能であることです。
2の①、2つの施設で「除去」された放射性物質は、それ自体の処理は不可能ですから、特別の容器でそのまま東電福島の敷地内で保管され増え続けている。セシウム及び多核種の保管容器の施設内での仮置き。
2の②、除去することが困難なトリチウムを中心とする放射性物質は、前掲のように東電敷地内で約1000トンの容器(タンク)で保管され100万トンを超える量に達し、増え続けている。
2の③、東電は、増え続ける汚染水を保管するタンクを増設する場所の得られないことを理由に、汚染水の「希釈して海洋放出」を地元に迫っている。
 増設する場所が得られないのには理由があります。東電福島の敷地内に得られないのは、それなりに現実なのでしょうが、敷地内であっても本来は許されないのが、放射性物質の扱いの基本です。なのに、東電福島の敷地内に、セシウムや多核種のカートリッジを仮置きしているのは、事故の後、敷地全体に「特定原子力施設」という法律でしばることにして、言ってみれば放射性物質がどう飛び交おうと何でもありの場所にしてしまったからです。しかし、その敷地から一歩出た場所にはこの法律は及びませんし、周辺の人たちがそれを了承することも考えられません。東電と国の原子力行政の言わば密室の了解のみで成り立っているのが、タンク群だったりするのです。本来のこの重大事故の事故責任から言えば、敷地内の隅々まで、それでも困難であるとするなら、自らの声として、悲鳴のようにうったえ新たな敷地を手を尽くして取得するぎりぎりの努力をするのが、事業として電力、原子力発電を仕事としてきた、当然の責任、役割であるはずです。なのに、東電は、「敷地内でのタンクの増設は不可能である」とし、あたかも残された道は「海洋放出しかあり得ない」ことを、早々とほのめかしてきました。これについては、現在検討されていることなどを、別の「デブリ搬出」を含め地元新聞をもとに、検討します。
・3月13日、「処理水県内放出に反対/政府説明に浪江町議会」
・3月15日、「避難指示解除10市町村/住民票数の28.5%居住、前年より5.5ポイント増える」
・3月17日、「第一原発デブリ分析施設新設へ/東電、2024年度から運用」
・3月18日、「海洋放出に反対決議/浪江町議会、処理水処分で、県内初」
・3月19日、「トリチウム水反対請願不採択、郡山市議会」「注水設備多重化、増強タンク運用、第一原発」
・3月20日、「処理水処分、『風評考慮し検討を』政府説明会、田村市議会から意見」「処理水の適切な取り扱い求める、湯川村議会、意見書可決」
・3月22日、「第一原発、デブリ空冷、検討開始/規制委、圧力容器注水停止へ」
・3月24日、「中間貯蔵施設への輸送再開/昨年8月~今年2月、ルート逸脱半年で50件、安全委、対策強化求める」「安全の具体案を要望/処理水処分、政府説明に葛尾議会」
・3月25日、「東電が処理水手順案/大幅希釈し海洋放出/1リットル当たり、1500ベクレル未満、基準より厳格化」「楢葉/県内放出に反対/川俣/農産物風評懸念」「廃炉研究で協定締結/東北大と東電、人材育成も」「県産米抽出検査、旧市町村ごと3点以上」
・3月27日、「デブリ搬出、2番目は3号機/東電、新廃炉プランで検討」
・3月28日、「東電、廃炉プラン公表、排気筒撤去先盛り込む/デブリ大規模取り出しへ」「最上階の壁、激しい汚染、2号機」
・3月4日、「維新『南鳥島で、放出』提案、経産相は否定的見解/処理水処分首相是非触れず」
・3月11日、「福島第一原発、廃炉作業/プールの核燃料最優先/2号機デブリ工法検討(沖縄タイムス)

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