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小さな手大きな手

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2021年06月03週
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・4月29日 「NZ軍哨戒機嘉手納に飛来『瀬取り』対応で」
・5月4日 「F16トラブルで滑走路一時閉鎖、嘉手納基地」
・5月1日 「南部土砂問題、措置の撤回求める、採掘業者、県に弁明書」「辺野古側3.1メートル埋め立て、新基地土砂投入6%」
・5月2日 「米軍の降下訓練、4,5月に計画、うるま津堅水域」
・5月5日 「米軍6度目降下訓練、津堅沖で、きょうも計画」
・5月7日 「米軍廃弾処理で、辺野古113デシベル、キャンプ・シュワブ」
・5月10日 「米兵3人相次ぎ逮捕、県警、酒気運転、住居侵入疑い」
・5月11日 「座り込み2500日で抗議、辺野古ゲート前と安和」
・5月16日 「酒気帯び疑いで、海兵隊の男逮捕、那覇署」
・5月24日 「辺野古上空で米軍つり下げ、住民『訓練やめて』」
・5月25日 「米兵に2年6月求刑、那覇路上で強制わいせつ」「津堅沖降下訓練、米軍があす計画」
・5月27日 「米軍つり下げ訓練、『施設内』と回答、沖縄防衛局が確認」「津堅沖降下訓練、米軍今年7回目」
・5月28日 「米軍C2輸送機、嘉手納基地飛来、CV22、3機も」
・5月29日 「民家居間に闘犬侵入、沖縄市、飼い主米兵署が注意」
・5月30日 「深夜の軟着陸18回増、普天間4月、前年比10%減1671回」
・6月1日 「普天間深夜訓練、きょうから3日、米航情報に記載」
・6月3日 「実弾搭載FA18、嘉手納基地飛来、米原子力空母艦載機」
・6月4日 「上大謝名で108デシベル、普天間にFA18飛来」「軽自動車と衝突、海兵隊員が死亡、北谷の国道58号」
・6月5日 「不時着ヘリきょう離陸か、津堅島、長期化可能性も」
・6月7日 「住居侵入疑い、海兵隊員逮捕、名護署」
・6月11日 「上大謝名で110デシベル超4回目、F35とFA18飛来」
・6月12日 「土地規制法案、島全域『注視』指定可に」「米軍施設、PFOS漏出、うるま消火汚水2400リットル、大雨で」「平和の詩、上原さんの作品/慰霊の日朗読『平和な世界つくる』」

 こうして、断続的に起こっている、事件、事故、時と場所を選ばない軍事訓練は、他でもないどんな時も、沖縄で暮らす人たちの日常生活の真只中です。そして、この場合の、事件、事故、軍事訓練の米国軍隊、中でも沖縄で広く基地を展開する米国海兵隊は、アフガニスタンの戦争でも、イラクの戦争でもそこに直行してきました。沖縄で起こっている米国軍隊の事件、事故、時と場所を選ばない軍事訓練が実施されているのは、繰り返しますが、沖縄で暮らす人たちの日常生活の真只中です。そうして生活が、時には生命が脅かされることへのどんな抗議も、顧みられることはありませんでした。
 たとえば、政府、自民党が強行しようとした土地規制法は、沖縄の場合、ほぼ全域がその対象となる可能性があります。「政府が今国会成立を目指す土地規制法案は、沖縄のすべての有人島の全域を『注視区域』や『特別注視区域』に指定できる仕組みになっていることが分かった。政府は『沖縄全域までは想定していない』と説明するが、本紙取材に条文上は可能なことを認めた」(6月12日、沖縄タイムス)。沖縄島全域に、広く分布する米軍基地の存在によって、その周囲の多くが現実に土地規制法の対象になってしまうのです。
 6月4日に、うるま津堅島の畑に、米軍普天間飛行場所属のUHIヘリコプターが不時着しますが、それは、たまたまの不時着ではなく、宜野湾市の人たちが生活する街の上空を、時と場所を選ばず軍事訓練と称して往来するヘリコプターがいつだってあり得ることとして、津堅島の農家の畑に不時着した事故です。もちろん、こんな事は、兵庫県西宮ではあり得ないのですが、沖縄では今までもいつだって起こってきたし、起こり得ることなのです。
 たとえば「上大謝名で110デシベル超4回目、F35とFA18飛来」(6月11日、沖縄タイムス)も、もちろん兵庫県西宮では起こり得ないことです。「沖縄防衛局によると午前9時35分、2機のF35が着陸し、同10時25分離陸。同11時40分に着陸した。FA18は1機で、同11時35分にタッチ・アンド・ゴーをし、同11時45分に着陸した」(前同、沖縄タイムス)。宜野湾市のど真ん中に普天間飛行場があって、そこが米軍の飛行訓練の飛行場であったりするのが沖縄です。こうした飛行場の存在と、そこが時と場所を選ばず飛行訓練の場所であることのどんな抗議も聞き入れられることはなく、有無を言わせず使われている結果が9時35分、10時25分、11時40分の「110デシベル超」だったりします。
 沖縄は、しばらく先の6月23日に「慰霊の日」を迎えます。慰霊の日「沖縄全戦没者追悼式」で朗読される詩を毎年、県平和祈念資料館が募集しますが、今年は上原美香さんの「みるく世の謳」(宮古島市立西辺中学校2年)が入賞しました。沖縄の6月23日の「慰霊の日」は、日本・ヤマトの8月15日・終戦記念日「戦没者追悼式」に相当しますが、歴史及びその理解において相当違っています。沖縄の1945年6月23日は、沖縄全島を基地として巻き込んで日本軍が闘った戦闘の「組織的抵抗」が司令官の自決によって終結します。その事によって、沖縄全島民にも強制されていた、日本軍の軍律であった「死して虜囚の恥を受けず」から島民が自由ないし解放されることになります。日本軍の戦闘に取り込まれるようにして、逃げて逃げて、島の南部まで追い込まれ、ただ地下洞窟・ガマに逃げ込んでただ死を待つよりなかった沖縄島の人たちが、司令官の自決によって、日本軍の軍律である「死して虜囚の恥を受けず」に従う必要がなくなったのです。その日が6月23日、そして、現在は沖縄各地の追悼式、糸満市摩文仁で開催される「沖縄全戦没者追悼式」です。追悼式が行われる摩文仁には、「沖縄全戦没者」の名前が刻まれた大きな石が並べられています。刻まれた名前は、国籍・人種を問わず、沖縄戦で命を奪われることになった「全戦没者」です。8月15日の日本・ヤマトの定義する、日本人の犠牲者に限定するのとは大きな違いです。終戦記念日に、日本・ヤマトは「児童・生徒の平和メッセージ」を公募したりしません。大人たちによってねじ曲げられた「戦争というものがあったなあ…」と、ほぼそれへの「郷愁」として実施される式典に、児童・生徒の平和メッセージは必要としないのです。あるいは、平和が児童・生徒のそれを信じる願いにおいて実現するなどとは考えない大人たちによる式典ですから、やはり「児童・生徒の平和メッセージ」など迷惑千万なのです。何しろ、今、日本・ヤマトの人たちに、国・政府が求めようとしているのは「積極的平和主義」という名の、戦争・戦闘を辞さないとする平和です。
 以下、長くなりますが、上原美香さんの詩、「みるく世の謳」全文を紹介させてもらいます。一人の中学生が、何もないところで書いた詩ではなく、具体的な戦争の歴史の学習と、戦争についての体験を語り継ぐ身近な人たちがあって、はじめて書くことができた詩です。
(次週につづく)

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