・6月13日 「貯水槽劣化原因か、うるま米軍施設PFOS漏出、国や県・市、立ち入り」「調査困難環境に不安、うるま市民『連絡遅い』」「オーバーフロー原因、米軍『安全性に問題ない』」「CV22飛来、厳重抗議、嘉手納町議会が防衛局に」「PFOS漏出生活不安/うるま市民米軍に憤り」
・6月15日 「強制わいせつで有罪、米兵に那覇地裁判決」「酒気運転容疑で米海兵隊員逮捕、那覇署」
・6月17日 「米軍ヘリ一機が低空ホバリング、東漁港近く10分超」「キンザ―火災、消火は水使用、米海兵隊が報告」
・6月21日 「米軍の深夜着陸普天間、4日連続、外来機も」
・6月25日 「F15が緊急着陸けん引され移動、嘉手納基地」
・6月23日 「嘉手納湧水基準の22倍、20年度PFOS県内4地点超過」
・6月19日 「PFOS県が調査申請、防衛局へ、米軍に貯水槽撤去要請」「漏出事故国に抗議、うるま島ぐるみ会議」
・6月26日 「PFOS含有4.6万リットル残留、泡消火剤、県内交換進まず」
・6月29日 「米軍施設50%以下目標で、県『日米で検討を』、伊江飛行場など返還想定」「米ヘリ不時着抗議決議、県議会、原因公表求める」「宜野湾市議会も可決、地位協定改定など要望」「PFOS漏水で採水、うるまの貯水槽、県、事故18日後に」
・6月25日 「PFOS漏出に抗議、うるま市議会、『憤りや不安頂点』」「PFOSの事故米総領事に抗議、県、連絡漏れも指摘」
「思て通らな通信84」で紹介されている、「自民党の細田博之元官房長官が玉城デニー知事に言った」「…今の沖縄県の状態、私は大変心配している」「…台湾のように、感染者が出ていないことを手本にして、沖縄県こそ独自の政策をとるべきである」「まさに地方自治の本旨であって、国の政策に頼るなんで沖縄県民らしくないじゃないか。頼りにならないような国の政策なんか頼りにしたって、コロナの対策なんて講じられませんよ」「むしろ沖縄県の特質性を利用して」などについて。
〔1〕 たとえば沖縄に置くことを、日米が合意し、沖縄県民の意思や願いを踏みにじり続ける沖縄の米軍基地は、「沖縄の特質性」でないのはもちろんです。しかし、他の他の日本・ヤマトのどこにも存在しない常に臨戦態勢の軍事訓練を、沖縄島の場所を選ばず、昼夜を問わず実施したりするのは、「沖縄の特質性」ではなく、日本・ヤマトが沖縄だけに強いる、中でも本来のあるべき「地方自治」を沖縄にだけ踏みにじって強制する、強いられた沖縄の「特質性」です。沖縄の人たちが、もし沖縄が「日本・ヤマト」であるなら求めてきたのは、言われているところの「沖縄の特質性」ではなく、普通にそこで生きて生活している人間としての、日本・ヤマトがそうであるような普通の生活、それが人として尊重される「尊厳」です。沖縄から聞こえてくるのは、「尊厳」が奪われる理不尽に対する、魂からの叫びであり訴えです。たとえば、名護市辺野古で強行されている、新米軍基地建設に、沖縄の人たちは言われるところの「自治」においても、多数の意思として、繰り返し反対の意思を示し続けてきました。しかし、自治の精神、意思は「頼りにならないような国」日本・ヤマトによって、繰り返し踏みにじられてきました。辺野古、大浦湾を埋め立てて強行される新米軍基地建設は、沖縄島で生きる人たちの海、魂の海を壊すことなしにはあり得ない工事です。「沖縄島で生きる人たちの海、魂の海」を代表するのがサンゴです。サンゴたちとその仲間、同じ仲間である沖縄の人たちの生きものたちの世界が、辺野古、大浦湾です。辺野古、大浦湾を埋め立てるのは、そうして海に生きてつながる、生きものたちの世界を壊すことになります。なのに、自然の海で長い長い自然の歴史ををきざんできたサンゴたちの生活を、人間の手で移植し守れるとする計画が強行されてきました。その事に対する沖縄の人たちの、極々あたりまえの反対の意思を、日本・ヤマトは踏みにじり、日本・ヤマトをひっくるめた強権で退けてしまいました。また、同じように、辺野古、大浦湾を埋め立てる基地建設は、サンゴたちが生きる深い海に、大量のクイを打ち込み、海を汚すことが避けられなくなります。それが具体的には、大きな工事の変更を意味するにもかかわらず。許認可をゆだねられている「地方自治体」沖縄県の意思を踏みにじって、クイ打ちが強行されようとしています。たとえばそれは「軟弱地盤が最も深いとされる『B27地点』の力学試験や、工事で発生する水中音を調査した上でジュゴンへの影響を予測・評価する必要について、国に見解をだす」(6月17日、沖縄タイムス)だったりしますが、一切それらに対して真摯に受け止め向かい合おうとはしてきませんでした。前掲の発言の「頼りにならない国の政策」であるにもかかわらず、国の強権が地方自治を踏みにじって恥じることはありません。
(次週につづく)
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