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2021年09月03週
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(前週よりのつづき)
3.燃料デブリの取り出し
 「白書」では、「燃料デブリについては、内部調査を行い、海外で取り出し装置の開発に取り組んでいます」となっています。核燃料が溶融した原子炉内部は未だ「調査中」です。高い放射線量の為、調査そのものが極めて難しい為、事故から10年以上経っても、依然として「調査中」なのです。「取り出し装置」の開発はなぜか「白書」によれば「海外」で取り組んでいます。東電福島の重大事故のように、溶融した核燃料・デブリの調査も取り出しも、ほぼ「未知」の世界ですから、世界どこを見回してもその技術に「先行」はあり得ないのです。で、日本でもその技術の開発に取り組んでいる人たちがいます。「京大など」です。

 東電福島の事故について、地元の新聞がここ半月くらいの間(8月23日~9月12日)に伝えていることの大半は、既に決まったとされている、「放射性物質トリチウムを含む処理水の処分」についてです。

・8月23日 「2号機最上階の除染開始、第一原発原子炉建屋、燃料取り出しに向け」
・8月24日 「乳歯線量事故前後差なし/歯科医師会74本を測定、『内部被ばく少ない』中間結果」「海底トンネル案採用へ、第一原発処理水放水/東電、政府近く表明」
・8月25日 「政府の処理水対策中間まとめ/重点施策10分野、流通、消費各段階で理解醸成」「放出『断固反対』全漁連会長」
・8月26日 「処理水の風評被害賠償方針/東電従来枠超えず/被害者に立証責任も」「処理水、放射性物質濃度測定後放出へ/東電海水で希釈、1キロ沖合に」
・8月27日 「第一原発処理水、効果的な風評抑止策要求/自民加速化本部、安全性確認や情報発信」「高線量配管10月撤去開始/第一原発1,2号機、遠隔操作で切断」
・8月28日 「発生量分析し放出を、IAEA派遣団、処理水で指摘」
・8月29日 「風評対策実効性担保を、処理水評議会、県漁連『海洋放出反対』」「復興拠点、住民帰還へ、インフラ整備、除染一体」
・8月30日 「処理水に絡む東電賠償方針、放出前、間接被害も対象」
・9月1日 「東電、処理水処分の業種別賠償枠組み、2023年春までにまとめ」
・9月2日 「東電公表方法に理解を示す」「処理水放出巡り規制委員会」
・9月3日 「ALPSの高性能フィルターが破損」
・9月5日 「処理水説明へ座談会、来月に経産省と東電、原発視察も」「東電の処理水放出計画、濃度確認ごく一部、沖合1キロに疑問の声」
・9月7日 「IAEA幹部来日、『処理水海洋放出の安全性評価』10日まで、調査日程など協議へ」「ALPS高性能フィルター、新たに4か所破損、東電発表」
・9月8日 「IAEA、処理水放出の安全評価作業着手・国、東電に情報求める」「除染土壌などの仮置き場306カ所、6月末70カ所減」
・9月9日 「2024年度にも除染開始、復興拠点外、段階的に避難解除、政府方針」「富岡復興拠点、立ち入り年明緩和、夜の森並木全体観桜可能に」「富岡町、移住・定住相談窓口整備へ、お試し住宅も」「新耐震クラス分類導入、規制委、廃炉作業の第一原発」
・9月10日 「福島第一原発、デブリ回収で新工法、『窒化ホウ素』噴射し切削、京大など発表」「処理水海洋放出の安全性評価、12月めどに専門家派遣、IAEA放出手順など調査」
・9月11日 「マツタケの出荷容認、非破壊検査の基準値以下で」「線量低減を中間報告、双葉の検証委、復興拠点で計測」「準備宿泊遅れる見込み、大熊、復興拠点内除染進まず」
・9月12日 「除染廃棄物の再生利用県外実証、国関連の場所で開始へ、環境相」「第一原発で汚染水浄化設備破損、原因不明のまま東電は運転再開」「復興拠点87%除染済み、6月末現在、浪江、飯舘、葛尾はほぼ完了」

 そして、「白書」で、東電福島の廃炉の3つ目の課題としているデブリの取り出しについて、少し大きく地元の新聞が紹介しているのが、「デブリ回収で新工法」(9月10日、福島民報)です。「京都大などの研究グループは9日、東京電力福島第一原発の溶融核燃料(デブリ)取り出しに向け、デブリに高硬度の粒を吹き付けて削り、粉状にして回収する工法を開発したと発表した。原子炉格納容器内に放射性物質を封じ込めるため、回収装置の周囲に氷の壁を設けて飛散を防ぐ。同日、オンラインで開かれた日本原子力学会秋の大会で示した」「福島第一原発のデブリ取り出しは原子炉格納容器が損傷していため、水で満たさない『気中工法』で行う」「水を張った状態と比べ、回収に伴い放射性物質を含む粉じん(ダスト)が飛散する可能性が高い。このため新工法では回収装置周辺の汚染水を液体窒素で凍らせて氷で覆い、ダスト飛散を抑制する」「デブリは構造物と混じって固化しているとみられているが、形状や分布状態は分かっていない」「大きな塊だった場合、細かく砕く必要がある。新工法はダイヤモンドに近い高硬度の『窒化ホウ素』を粒状にして噴射し、デブリを切削する」「粉状にしたデブリは装置の先端から吸入し、格納容器外の保管容器へ送る」「デブリ取り出しから、輸送、保管を連続的に行い、作業の効率化が図れるとしている」「東電は2022(令和4)年に福島第一原発一号機からデブリの試験取り出しを始める予定で、作業用機器『ロボットアーム』を使って1グラム程度を取り出す」「今後の取り出し量の拡大に向け、産業官連携で新たな工法の研究が進められている」
(次週につづく)


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