・10月12日 「酒気運転の疑い、海兵隊員を逮捕、那覇久茂地の県道」
・10月15日 「嘉手納爆音原告3万人超、第4次訴訟、国内最大規模へ」「辺野古強行に不信、米軍基地」
・10月16日 「カナダ哨戒機嘉手納に『瀬取り』対応」「F35が連日飛来、普天間で離着陸」
・10月19日 「米軍機MC130嘉手納緊急着陸、エンジントラブルか」「水陸両用車国道を走行、宜野座村漢那で米軍」
・10月21日 「CH53粟国に緊急着陸、普天間所属、操縦系統のトラブル」
・10月22日 「軍属の車衝突、女子児童重傷、沖縄市比屋根」
・10月23日 「愛知県警が上告、機動隊派遣住民訴訟」「米軍特殊作戦機、再び緊急着陸、嘉手納基地」「F35飛来禁止防衛局に要請、宜野湾市」
・10月24日 「路上寝少年から財布など窃盗、沖縄署、容疑の軍属逮捕」
・11月3日 「米軍族の被告、刑不服で控訴、強制性交等未遂など」
・11月9日 「外来機騒音93デシベル、嘉手納でFA18訓練」「嘉手納のF152機緊急着陸」
・11月10日 「オスプレイのつり下げ、普天間飛行場内で初か」「F35とFA18普天間に飛来、上大謝名119.7デシベル」「オスプレイ深夜に着陸」
地元の新聞によれば、「米軍の最新鋭ステルス戦闘機」が10月12日から11月10日の間に普天間飛行場を離着陸したのは、10月14日、10月15日、10月18日、11月8日です。
「米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35が14,15の両日、米軍普天間飛行場で離着陸した。14日は3機、15日は2機。F35は普天間飛行場に所属しない外来機で、宜野湾市が飛来禁止を求めている。沖縄防衛協は『戦闘機の飛来は可能な限り避けるように』と米側に申し入れたという。市によると、14日は着陸時午後1時53分に市上大謝名公民館で騒音が123.5デシベルに達した。15日は離陸時の午前11時34分に野嵩1区公民館で106.6デシベルだった」(10月16日、沖縄タイムス)。沖縄防衛局の「戦闘機の飛来は可能な限り避けるように」との「申し入れ」にもかかわらず、飛来は繰り返されます。「米軍普天間飛行場で18日夜、米軍の最新鋭ステルス戦闘機が2機、離着陸した。普天間に所属しない外来機で、宜野湾市は19日、沖縄防衛局を通じて米側に飛来禁止を申し入れた。同市上大謝名公民館では、着陸時の午後8時6分ごろ123.5デシベルを測定。午後8時50分ごろには同市の野嵩1区公民館で103.7デシベルだった。同市の『基地被害110番』には『本当に墜落するんじゃないかと思うような音』『耳を押さえていてもとてもじゃないけど耐えられない』などの苦情が寄せられた」(10月23日、沖縄タイムス)。申し入れにもかかわらず離着陸は繰り返されます。「米軍普天間飛行場に8日、米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35とFA18戦闘攻撃機が各1機飛来した。いずれも外来機で、宜野湾市は同日、米側に飛来禁止を申し入れるよう沖縄防衛局に伝えた。防衛局は米側に『飛来は可能な限り避けるように』と申し入れた。上大謝名公民館では、F35の着陸時の午後0時55分ごろ119.7デシベル、FA18の着陸時の午後2時10分ごろに109.4デシベルを測定した。同市の『基地被害110番』には『恐怖を覚えるようなものすごい騒音』などの苦情が寄せられた」(11月10日、沖縄タイムス)。
普天間飛行場は「世界一危険」ということで、辺野古への移設が計画・実施されている、宜野湾市のど真ん中に位置する米軍基地です。そうして「ど真ん中」に米軍基地がある状況を、基地を取り囲むようにして人が集まってきて街を作ったのだと言われたりしてきました。地上戦が激しく闘われた沖縄で、沖縄の人たちは、住んでいた街から避難することになり、多くの人たちは日本軍と行動を共にし、日本軍が降伏するまでに、おびただしい数の人たちが命を奪われました。そうして生き残り捕虜となった人たちがたとえば宜野湾に帰ってきた時、街の中心部は占拠、占領され米軍基地普天間飛行場になっていました。それから70年間、普天間飛行場への米軍機の出入・離着陸はいわゆる「フリーパス」です。結果、10月14日、10月15日、10月18日、11月8日のように、「最新鋭F35ステルス戦闘機」が、一切の予告なしに飛行訓練で離着陸することになります。と言うか、沖縄の空を場所を選ばず、日常的に「自由」に飛行している米軍機が、たまたまそして一切の予告なしに普天間飛行場に離着陸を繰り返しているのです。その結果、10月14日の着陸時の午後1時30分に、「市上大謝名公民館」で測定された騒音が「123.5デシベル」です。街の人たちが普通に生活する真上を予告なしにそんな音の物体が通過したら「仰天」してしまう言わば爆発音に近い騒音です。そんなことが繰り返されるのが、米軍基地を抱え込む形になっている宜野湾市です。
兵庫県西宮に住んでいる限り、絶対に起こることのない騒音です。西宮市の阪急電車西宮北口駅の東西近くにそれぞれ一つの踏切がありますが、そこで通過待ちをしていても100デシベル以下です。駅直近を南北に超える「ガード下」が、およそ100デシベルだと言われます。「きわめてうるさい」騒音です。「123.5デシベル」は、たとえば飛行場のエンジンの「直近」で「会話」は不可能で、「聴力機能に障害」を起こす音・騒音です。伊丹飛行場だと、飛行機の直近で作業する人たちが騒音を防ぐ為に耳をふさぐ器具を装着しているのを見かけます。
(次週につづく)
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