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2021年11月04週
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(前週よりのつづき)
 沖縄で、宜野湾市で、どうしてそんなとんでもない騒音に、そこで生活している人たちがおびやかされることになるのか。
 もちろん、その度に宜野湾市は、沖縄防衛局を介して、米軍に抗議しています。で、「宜野湾市が飛行禁止を求めている。沖縄防衛局は『戦闘機の飛来は可能な限り避けるように』と米側に申し入れた」となるのですが、これは、なんとなく「変」です。普通に生きる人の生活で、いきなり123.5デシベルの騒音ではなく、「轟音」でおびやかされているのに、「可能な限り避けるように」はないでしょう。なのに、「轟音」を引き起こしている加害者・加害国に、沖縄防衛局、この国は遠慮しているのです。
 そもそも、「最新鋭F35ステルス戦闘機」のようなものが、日常的に普通に生活している人たちの真上を低空で飛んで轟音でおびやかすということは、西宮ではあり得ません。沖縄では、日常的に起こっています。この通信で拾い上げている、沖縄で起こる米軍がらみの事故・事件のすべては、沖縄の街や村で生活する人たちの、すぐそこに米軍基地が存在し、そこでは米軍戦闘機、米軍車両、米兵が時と場所を選ばず、「訓練」と称して出入りし、離着陸を繰り返すことが、「無条件」で許されているからです。そんな米軍基地の存在も、そんな米軍の実施する軍事訓練も、沖縄の人たちの頭ごしで、実は日米で了解済みなのです。
 ですから、「可能な限り避けるように」と、被害を受けている人たちではなく、被害を加える人たち向けの対応になってしまいます。
 むしろと言うか、既にと言うか、普天間飛行場に、時と場所を選ばず、「轟音」の戦闘機が離着陸するのは、日米の合意に基づいています。そして、兵庫県西宮ではなく、沖縄の人たちがそれにおびやかされるのは、沖縄に、隈なく米軍基地を集中させることもまた、もともとが日米の合意事項だからです。
 それが、日本とアメリカの間の軍事同盟、日米安全保障条約であり、その同盟のもと、日常的なことがらとして合意されている地位協定がそれによって起こる、たとえば轟音の戦闘機の離着陸があったとしても、「可能な限り避けるように」程度の申し入れになります。
 当然、米軍はそんな申し入れに耳を貸すはずはありません。そして、沖縄タイムスのような沖縄の地元の新聞を開いたりしない限り、たとえば、西宮で生活する人たちのほぼすべては、そうして沖縄で起こっていることに、関心を示すことはありません。
 でも、轟音の「最新鋭F35ステルス戦闘機」による沖縄の宜野湾市の普天間飛行場で離着陸を繰り返すのは、兵庫県の西宮で生活する人たちを、想定される敵国から守る為ということにはなっています。その人たちは阪急電車の、たまたま、阪急神戸線のガード下をくぐる時の騒音ぐらいで済ます程度で、「想定される敵国から守られて」「安心だ」で済むのだとすれば、かなり身勝手なように思えなくはありません。
 そうした事実のすべてを「すり替え」て建設が着工・強行されているのが、名護市辺野古の、普天間飛行場の代替という名目で、大浦湾の埋め立てで進められているのが「辺野古新米軍基地」です。
 普天間が危険だから、辺野古に移設するというのも、もともとがこじ付けで、沖縄に米軍基地が点在し、結果的にそこでの戦争・戦闘の訓練が繰り返される限り、事故・自意見は起こり続けることになります。それは、取りも直さず、そのことの大きな枠組みを「了解」している日本・ヤマトの問題でもあるのです。

・11月11日 「『遺骨返還要求は正当』、百按司(むむじゃむ)墓盗掘、国連人権理事会が報告」
・11月14日 「酒気運転容疑で米兵ら2人逮捕、宜野湾と沖縄市」
・11月15日 「深夜早朝離着陸増加、『普天間』8月、前年比46%増」
・11月17日 「降下訓練フェンス外落下、伊江島米軍、提供施設区域内に」

 兵庫県西宮で生活する限り起こらない、米軍・米軍人による事故・事件が沖縄では起こったり、事故・事件につながる米軍人による「酒気運転」や「降下訓練フェンス外落下」になったりするのは、前述のように、点在する米軍基地が沖縄で生活する人たちのすぐそこに存在すると同時に、だからと言ってその訓練にほぼ何一つ制約がなかったりするのは、それもまた日米の合意事項だからです。
 ですから「沖縄防衛局は『戦闘機の飛来は可能な限り避けるように』米側に申し入れた」となります。もちろん日本・ヤマトのそんな申し入れに「米側」は本気で聞くつもりはありませんから、戦闘機を含む米軍機は「深夜早朝離着陸増加、『普天間』8月、前年比46%増加」になったりします。
 「要請」はしますが、もともと聞く気のない相手に、それでも要請したりするのは、とっても誠意を欠いた態度ということになるのですが、元をただせば、すべて日米の了解、合意事項なのです。
 それが「日米安保」であり、日米安保第6条に基く「日米地位協定」なのです。「日米安保」及び「日米地位協定」によれば、普天間の「深夜早朝離着陸増加」には、せいぜい、「『可能な限り避けるように』と米側に申し入れた」となります。そこに、米軍基地なるものが存在しない、兵庫県西宮で生活する限り、そうして起こっている事や、やり取りなど一切のことは、日常の生活の身に迫ることではありませんから、すべて「あずかり知らない」で済ますことになります。普段目にする新聞などでは、一切そうしたことが報道されることもありませんからなおのことです。
 で、改めて、沖縄では起こってしまう「日米安保」及び「日米地位協定」について。

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