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2022年01月03週
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(前週のつづき)
でも、何か違っています。 東電福島の事故で起こっていることを、ざっとおさらいするとこうなります。

・それは、使っていた燃料そのものが、色々制御にひつようだった電源を喪失することによって暴走し、溶融し、設備そのものまで、一体となって溶融する事故になりました。
・そうして設備そのものまで溶融することになった現場は、超高濃度の放射能によって事故対策そのものを阻み、当面できているのは、更なる溶融を阻止するための水を注ぎ込んで冷やすことです。
・注ぎ込んだ水は、外部に流れ出ることになりますが、高濃度に汚染しているために、汚染水はいくつかの段階で放射性物質の「分離」(消去、消滅はできない)され、保管することになっています。
・その場合、注ぎ込んだ水以上の汚染水になって流れ出ているのは、壊れた原子炉を取り囲んで流れる「大量の地下水」が加わっているためで、それを阻むために実施されているのが、サブドレインであったり、凍土壁であったりします。
・サブドレインでは、毎日「大量の地下水」がくみ上げられていますが、それが地下水全体のどの程度の割合であるかは、たぶん、「地下」のことですから、不明と考えられています。
・凍土壁の場合も、壊れた原子炉全体を囲むようにして凍らせていることになっていますが、今になって一部で0°以上の部分が見つかったりしていますから、たぶん「地下」のことですから、どの程度の割合で役割を果たしているかは、サブドレイン同様不明と考えられています。

 そんな具合で、依然として大量の高濃度の放射性物質を含む汚染水が発生し、その処理に追われているのが、重大事故の東電福島の現場です。

 で、いつものように地元の新聞(2021年10月7日、福島民報)を眺めていて、少し気になっていたのが、「汚染水対策『不十分』福大の研究グループ発表」の記事でした。かなり経っていましたが、やっぱり気になっていて、12月下旬になって「論文集は、地学団体研究会から出版されている。問い合わせ:電話03-3988-3378へ」で問い合わせて届けてもらったのが、「福島第一原子力発電所の地質・地下室問題 ―原発事故後10年の現状と課題― 」(福島第一原発地質・地下水問題研究グループ編著、地学団体研究会、2021年7月)の228ページの研究、論文集でした。新聞では、「だから、どうだ」という程度の「紹介」でしたが、国、および東電によって「あの重大事故」が「想定外」として片付けられ、その根本が科学・技術の「問題」であるにもかかわらず、本来の当事者である東電、国によって、「科学・技術の問題」として究明されない状況を、問題意識を明確にした「研究・論文集」のように読めました。全部は読んでいませんが、そのように読めました。確かに「研究・論文集」ではあるのですが、研究・論文であるための基礎的な資料などが、根拠をもって、しっかりと抑えられた研究・論文であるため、例えば「素人」であっても、読んで理解は出来なくはないのだと思えます。そんな「研究・論文集」なのです。
(次週につづく)
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